Genreという単語には「種類」、「ジャンル」、「(単語の)性」、「ジェンダー」などの意味があるけど、若者ことばでもあるわよ。人のことばに対するGenreという答えは、疑い、嘲笑、無関心の意味を込めた「へえ」になります。前置詞的に「みたいな」の意味で使うこともあり、用法が漠としているわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 7, 2021
Gesteという単語が「身振り」、「ジェスチュア」を意味するときは男性名詞だけど、「武勲」を意味するときは女性名詞になるわよ。中世文学の「武勲詩(chanson de geste)」のgesteがこの女性名詞です。シャルルマーニュ(カール大帝)やギヨーム・ドランジュを主人公にした作品群が有名ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 8, 2021
外来語は男性名詞になることが多いけど、たとえばteamをフランス語に訳すと女性名詞のéquipeであるという理由から女性名詞扱いしてla teamということがあるわよ。COVIDを女性扱いする理窟もdiseaseがフランス語だとmaladieだからだけど、訳語が一つに定まるという考え方はどうなのかしら。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 9, 2021
「大量虐殺」を意味するgénocideという単語は、「種」γένος (genos)がギリシア語起源、-cideがラテン語の「殺す」caedereから来た混種語(mot hybride)ね。1944年にポーランド生まれの米人法律家ラファエル・レムキンがつくった英単語genocideをフランス語に取り入れたものだそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 10, 2021
形容詞sympathiqueとその短縮形sympa(いい感じ)は現代フランス人が多用する単語だけど、encre sympathiqueは「顕現インク」のことよ。スパイなどが使う目に見えないインクで、読むために何かの処理が必要なものね。Le sympathiqueは「交感神経」、le parasympathiqueは「副交感神経」ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 11, 2021
女性名詞centraleはよく「発電所」の意味で使い、「火力発電所」はcentrale thermique、「水力発電所」はcentrale hydraulique、「風力発電所」はcentrale éolienne、「原子力発電所」はcentrale nucléaireよ。「地熱発電所」はcentrale géothermiqueなので、火力発電所と混同しないようにしましょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 12, 2021
Gouverneurという単語は現在では米国の州知事や日本の県知事などについて使われるけど、歴史用語としては「貴族の子弟の養育掛」を意味するわよ。この意味においての女性形にはgouvernanteを使うわね。知事の意味での女性形は存在しなかったけど、今はgouverneureを使うことがあります。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 13, 2021
【今週の一曲】Yelli Yelli – Tassusmi (2021) https://t.co/6t5GhWRR77
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 7, 2021
Kesmar ft. Flore Benguigui – Johatsu (2021) https://t.co/JaI52tUZIr ケスマーはシドニーのミュージシャン、ネイサン・ホーズのプロジェクト。これはランペラトリスのヴォーカリスト、フロール・ベンギギをフィーチュアした歌。シティーポップ風サウンドで日本のサラリーマンの「蒸発」を歌う。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 7, 2021
Joé Dwèt Filé ft Ronisia – Jolie madame (2021) https://t.co/WOl9QyqZdV ジョエ・ドウェット・フィレはハイチ系のR&B歌手で、これはAtterrissageのヒットで注目されたロニジアとのデュエット。今やどこか懐かしさを感じさせるズーク風のヒット曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 8, 2021
Amel Bent, Camélia Jordana, Vitaa – Ma sœur (2021) https://t.co/dbyLPSkIC5 アメル・ベント、カメリアジョルダナ、ヴィタアという人気女性歌手3人による新しいプロジェクト。これはヴィタアの2007年のヒット曲の再演。このプロジェクトのポイントが今ひとつつかめない。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 9, 2021
Martin Luminet – Monde (2021) https://t.co/83XEaklgJA マルタン・リュミネは1989年生まれのリヨン出身のミュージシャン。トークオーヴァーのヴァースに歌のコーラス部分というスタイルが基本。これはバックトラックがどことなくジャンミシェル・ジャール風の懐かしいサウンド。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 10, 2021
Tarik – Mon chéri (2021) https://t.co/VbX9GVGmEk タリークは人気オーディション番組ザ・ヴォイスの2021年版に参加したスラマー。このデビュー曲は妊娠中絶の経験を女性の立場から語る歌で、賛否両論となっている。悪くないが、グラン・コール・マラッドの真似っこに聞こえる。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 11, 2021
Arno & Sofiane Pamart – Je veux vivre (2021) https://t.co/WQow4lIJfc ベルギーのトム・ウェイツことアルノーが、人気ピアニスト、ソフィアン・パマールと組んだアルバムVivreから。ピアノだけをバックにしてこれまでの代表曲を歌ったもの。心にしみる歌である。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 12, 2021
Les Innocents – Colore (1996) https://t.co/tA2Pw9XbVl レジノサンの1995年のサードアルバム、Post-partumからのシングル曲で、1996年を代表するヒット曲になった。レジノサンのメンバーといえばJP・ナタフが有名だが、これはジャンクリストフ・ユルバンが歌ったヒット曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 13, 2021