Gradationとgraduationはよく似ているけれど区別が必要ね。前者は「グラデーション」のことで、その変化の過程に目に見える区切りがありません。一方、後者は「目盛りをつけること」の意味になるのよ。このgraduationも動詞graduerも、英語と違って「卒業」の意味ではほぼ用いません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 14, 2021
「大きく見開いた目」はles yeux grands ouvertsと書けるけど、このgrandという形容詞がここでは副詞として使われていることを考えると、les yeux grand ouvertsが論理的なのではないかとも思われるわね。事実デュラスがこのように書いた例があるわ。それでも形容詞のように一致させるのが普通かしら。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 15, 2021
フランスの団地のようなものにhabitation à loyer modéré(低家賃住宅)があるわね。これは普通HLMと略されて、正式名称が口にされることはあまりありません。そういうわけでHがhabitationの省略であることが忘れられてしまったのか、un HLMという風に男性名詞扱いされることが多いのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 16, 2021
C’est dommage(残念だ)ということばのdommageは名詞ではなくて形容詞ね。だからC’est très dommage(とても残念だ)という強調の仕方を好まない人がいるわよ。アカデミーフランセーズの辞書には、trèsの使用を避けたC’est bien dommageやC’est vraiment dommageという例が載っているわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 17, 2021
これは書き間違いで、「形容詞ではなくて名詞」ですね。失礼しました。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 17, 2021
「万能薬」のことをpanacée(女性名詞)というわよ。このギリシア語由来のpan-の要素は「全て」という意味でよく使われるもので、panoptique(パノプティコン)やpandémie(パンデミック)などの中にもあるわね。-acéeの方は「薬」の意味で、pharmacie(薬局)の中にこの要素があります。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 18, 2021
Habiterは自動詞としても他動詞としても使うことができて、J’habite à Tokyoと云ってもJ’habite Tokyoと云っても意味に違いはないけど、J’habite le premier étageとJ’habite au premier étageを比べると、前者はフロア全体を使って住んでいるように感じられるかもしれないわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 19, 2021
「ヘブライの」という意味の形容詞で、hébraïqueはものについて用い(la langue hébraïque)、hébreuは人について用いるわよ(le peuple hébreu)。また、名詞hébreuは「ヘブライ語」で、頭文字を大文字にすると「ヘブライ人」のこと(les Hébreux)。この単語hébreuには女性形がありません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 20, 2021
【今週の一曲】Bertrand Burgalat – L’homme idéal (2021) https://t.co/DlGLUDqUTw
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 14, 2021
Érol Josué – Erzulie (2021) https://t.co/9HEZJ9UOFq エロル・ジョジュエはハイチの首都ポロプランスのヴードゥー教の司祭であり、民族学者でもある。14年ぶりのアルバムPelerinaj(巡礼)の収録曲。洗練された演奏のエスニックジャズで、スピリチュアルな雰囲気。(クレオール語)
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 14, 2021
Normand l’Amour – Poignée de porte (1998) https://t.co/97rYbaBv9T ノルマン・ラムールは1930年生まれのケベックの歌手だが、1998年にテレビに出演してコミック歌手として有名になったが、2015年に亡くなった。生涯に二千曲以上、二百枚のアルバムを録音したそうである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 15, 2021
Tim Dup, Aurélie Saada – Montecalvario (2021) https://t.co/l6w1X1kJYf 1996年生まれのシンガーソングライター、ティム・ダップのサードアルバム、La course folleから、人気女性デュオ、ブリジットのオーレリー・サアダとのデュエット。ナポリの陽光が輝く明るい歌である。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 16, 2021
HF – La vie est belle (2020) https://t.co/JWifq8PzlI HFことエレーヌ・フェリックスの5枚目のアルバムNature humaineから。ソウルファンクの歌手で、以前は英語で歌っていたが、このアルバムではフランス語で歌っている。涼しげながらソウルフルさを感じさせる歌である。エレピがよい。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 17, 2021
Le 3ème Œil – Bienvenue à Babylone ft. Keny Arkana (2021) https://t.co/HIq7d1tu51 マルセイユのラップグループ、「第三の目」はコモロ系のラッパー二人組。90年代末に活動していたが、十数年ぶりに復活した。マルセイユの女性ラッパー、ケニー・アルカナをフィーチュアしたナンバー。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 18, 2021
Bon entendeur vs Françoise Hardy – Le temps de l’amour (2021) https://t.co/UXnMwZSIuZ フランス語文化をテーマにしたDJ集団、ボンナンタンドゥールによるフランソワーズ・アルディ「恋の季節」のダンスリミックス。レ・ファントムのFort Chabrol(ジャック・デュトロン作曲)に歌詞をつけたもの。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 19, 2021
Bernard Lavilliers ft. Jimmy Cliff – Melody, Tempo, Harmony (1995) https://t.co/jqmZ0jh7TG 1946年生まれの旅人ベルナール・ラヴィリエがレゲエ歌手ジミー・クリフと録音したデュエット。代表的なヒット曲の一つだが、オリジナルアルバムには収録されていない。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 20, 2021