Dans l'herbeとsur l'herbeを比べると、前者は刈っていない背が高い草むらで、後者は背丈が低い草を含意していると考えられるわね(Cet oiseau était caché dans l'herbe)。一方、en herbeは「育ち切っていない、未熟な」という意味。コレットにLe Blé en herbe(青い麦)という小説があるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 21, 2021
「相続する」という意味の動詞hériterにはhériter qqch de qqnという他動詞としての用法(Il a hérité une ferme de ses parents)とhériter de qqchという自動詞(間接他動詞)としての用法があるわよ(Il a hérité d'une ferme)。Le Lexisによると後者の用法の方が多いそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 22, 2021
タッパーウェアのような密閉容器のことをboîte hermétiqueというわね。このhermétiqueという単語はギリシアの神ヘルメスから来ていて、錬金術に使う容器が密閉性であることが由来だそうよ。錬金術は秘教的なので、この単語には「難解な」という意味もあるわね(style hermétique「難解な文体」)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 23, 2021
Heureにつく関係代名詞はà l'heure où je vous parleのようにoùを用いるのが普通だけど、「今現在」という意味のà l'heure qu'il estではqueを使うのが慣例ね。また、Ça fait trois heures que je l'attendsのような言い回しでもqueを使います。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 24, 2021
Je suis heureux que vous ayez réussiは接続法を使った言い回しだけど、接続法を使わないで言い換えると、Je suis heureux de ce que vous avez réussiと云えるわね。とはいえ、この言い回しは不自然で重たい感じがするので避けた方がいいわ。接続法を使いましょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 25, 2021
カリブ海の国名で、CubaやHaïtiは国名ながら定冠詞をとらないけど、la Jamaïqueやla Barbadeには定冠詞がつくわよ。アフリカのMadagascarにも定冠詞がつかないけど、島名が国名の場合は定冠詞がつかないというわけでもないの。Porto Ricoは冠詞なしで、les Bahamasは複数形の定冠詞をとるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 26, 2021
「同音異義語」のことを日常的にフランス語ではhomonymeというけど、厳密に云うとこの単語は「同形異義語」という意味で、これはhomophone(同音異義語)とhomographe(同綴異義語)という下位区分に分かれるのよ。Fils(「息子」、「糸」)は同綴異義語だけど同音異義語ではないわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 27, 2021
【今週の一曲】Hyacinthe ft. Chanje – Cœur chromé (2021) https://t.co/i7Kk4yJlvi
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 21, 2021
Olympe – Trop (2021) https://t.co/4TfEdwQr7V カンヌ出身のオランプ・シャベールは2018年頃からギター弾き語りでフランスのラップ曲をカヴァーした動画をYouTubeに投稿していたが、これは初めてのオリジナル曲。フランスではラップとヴァリエテを区別する意味が全くなくなりましたね。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 21, 2021
KT Gorique – Djessimi Djeka (2021) https://t.co/zrThjKCMe1 カテ・ゴリックはコートディヴォワールのアビジャン出身の女性ラッパーで、スイスで活動している。アーティスト名はフランス語の形容詞catégorique(断固たる)とかけてある。2014年のフランス映画『ブルックリン』で主演を務めた。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 22, 2021
Birds on a Wire – Sur la place (2020) https://t.co/9gv2K97Tl0 モリアーティーのヴォーカリスト、ローズマリー・スタンドレーとブラジル出身のチェロ奏者ドム・ラ・ネーナの二人組、バーズ・オン・ア・ワイヤーのアルバムRamagesからジャック・ブレルのカヴァー。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 23, 2021
Doria – Vrrr (2021) https://t.co/RRKNxjwQaJ ドリアは1996年の女性ラッパーで、パリ郊外ナンテール出身。フランスアーバン界の重鎮DJコールのレーベルAWAからデビューアルバムDepuis le départを発表した。これはコールの作曲。スター性があるので、今後の活躍が期待される。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 24, 2021
Gérard Blanchard – Rock Amadour https://t.co/pQxL9Wg9we 1953年トゥール生まれのジェラール・ブランシャールは、アコーディオンを弾きながらロックを歌った最初のミュージシャンとも云われる。そのためにフランスオルタナの父とも呼ばれるとか。確かにある意味オルタナではある。1982年の映像。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 25, 2021
Emily Loizeau – Celle qui vit vers le sud (2021) https://t.co/7i3qZnCOMI 1975年生まれのシンガーソングライター、エミリー・ロワゾーの2021年のアルバムはウェールズ録音で、ジョン・パリッシュのプロデュースによるもの。これはボブ・ディランの「北国の少女」のフランス語カヴァー。
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Ménélik – Tout baigne (1995) https://t.co/4oTZWNPs1i 1970年カメルーンのヤウンデに生まれたラッパー、メネリクことアルベール・チャマッグは、90年代にヒット曲を連発した。90年代後半をフランスラップの黄金期とすることがあるが、その時期を代表するアーティストの一人。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 27, 2021