無償の義務教育制度がフランス共和国にできたのは1881年のことよ。その翌年に公教育の脱宗教化が決まりました。これらの教育改革は当時の教育大臣ジュール・フェリー(Jules Ferry)(1832-1893)の名前に結びついているわね。政教分離が法律化されるのは1905年のことよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 2, 2021
「シルエット」ということばがフランス人の名前から来ているということはわりと知られているわね。エチエンヌ・ド・シルエットは18世紀の人で、財務総監として特権階級の課税を強化しようとしたために失脚し、引退後は客の横顔に光を当てて紙に映った輪郭を描くことに興じたと伝えられているわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 3, 2021
Le résultat laisse à désirerは「結果には望みの余地がある」、「結果は物足りない」ということね。逆にLe résultat ne laisse rien à désirerというと「結果は申し分ない」ということよ。Laisser à désirerは成句表現だけど、laisserの後にquelque choseを補って考えると理解しやすいでしょうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 4, 2021
Ingénierieという女性名詞は1960年代にできた新語で、英語のengineeringの訳語として提案されて定着したものよ。これはingénieur(エンジニア)の派生語だけど、これは伝統的に女性形をもたない職業の一つで、女性の場合はune ingénieurあるいはune ingénieureになるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 5, 2021
サミュエル・ベケットの作品L'Innommableの題名は『名づけえぬもの』と訳されているけど、この単語はふつう単にnommerできないものを指すよりも、嫌悪を催すような不快なものを指すわよ。逆にineffableは、同じ「名づけえぬ」という意味でも、「えもいわれぬ」というよいニュアンスになるわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 6, 2021
この病気はこれこれであるという医者の「診断」のことをdiagnosticといい、これからこの症状はこうなるだろうという「予後診断」、「予想」のことはpronosticというわよ。いずれも男性名詞で、語尾が-tiqueではなくて-ticであることに注意が必要ね。それぞれに対応する動詞の語尾は-tiquerです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 7, 2021
C'est exact(その通りです)のexactはCTを発音してもしなくてもいいわよ。それでもExact !とだけ云うときにはCTを読まない発音が稀なのではないかと思われます。この単語の発音の仕方はかなり年齢や地方によるようで、年長者はCTを発音しない傾向、若者はCTを発音する傾向があるようです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 8, 2021
【今週の一曲】Albin de la Simone – Un ami (2021) https://t.co/bKm6SaTL2J
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 2, 2021
The Doug – La mauvaise réputation (2021) https://t.co/0ulzT5Lnjx ジョルジュ・ブラッサンスの生誕百周年を記念したトリビュートアルバムから、シンガーソングライターのザ・ドゥーグによるLa mauvaise réputationのカヴァー。エレクトロサウンドの斬新なアレンジだ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 2, 2021
Labotanique – Le syndrome du banlieusard (2021) https://t.co/P86vwXkLdo 「植物学」という名前の男性デュオだが、定冠詞をくっつけることで「植物学ラボ」の意味の造語にしている。スポークンワードを乗せたエレクトロポップで、これは「郊外人症候群」という題名の歌。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 3, 2021
Alkpote – Fontaine de jouvence (2021) https://t.co/YizZSbgDNa 1981年パリ生まれのチュニジア系ラッパー、アテフ・カフラウィことアルカポットの2021年のアルバムOgre(鬼)から。ポルノ的なリリックが顰蹙を買う存在だが、この曲で性的要素は暗示的なものにとどまっている。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 4, 2021
Huckleberry Finn Jr. – C'est aujourd'hui demain (2020) https://t.co/t9YDdowhWx ハックルベリー・フィン・ジュニアはフランス人のなりきりアメリカーナ。En route pour la gloire(栄光への道)という7曲入りEPから、泥臭いカントリーブルーズの一曲。ネタっぽさがない堂に入ったサウンド。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 5, 2021
Lujipeka – Éclipse (2021) https://t.co/AyboewqJ0W ブルターニュ地方の中心都市レンヌの人気ラップグループ、コロンバインの中心人物ルジペカのファーストソロアルバム、L.U.J.I.から。ロムパルと同様スケートボーダーで、ラッパーらしからぬ長髪が特徴。アルバム制作の決意表明のような歌。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 6, 2021
Jacques – Vous (2021) https://t.co/FTHk8aX4ic エレクトロの奇才として期待されながらも、2017年末に機材の強盗に遭って音楽的キャリアを中断していたジャックだが、2021年夏に3年ぶりの新曲を出した。他者に対する依存を歌った歌で、NFTで費用を集めてクリップを制作している。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 7, 2021
Cali – Elle m'a dit (2003) https://t.co/aOH4iIvKR8 1968年ペルピニャン生まれのシンガーソングライター、カリことブリュノ・カリシユリのソロデビューアルバムL'Amour parfaitから、フォークパンク的風情のヒット曲。友人のミオセックが酔いどれ風クリップに出演している。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 8, 2021