Imprudenceは「軽率」の意味だけど、impudenceは「破廉恥」のことなので、うっかり取り違えないようにしましょうね。前者はprudenceの反対語で、後者はpudeurの反対語になります。Impudenceは厚顔無恥のニュアンスだけど、類義語impudeurは性的な「破廉恥」を含意するのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 9, 2021
フランス語の女性名詞île(島)を英語のisleと比べると、アクサンシルコンフレクスがSの脱落に対応していることがわかるわね。この単語はisoler(孤立させる)とも関係があるということに気づいたかしら。順序としてはisolerの方が後にできた単語で、「島のように切り離す」という発想らしいわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 10, 2021
命令文の中で、Consacre-t'y、Pousse-m'y、Jette-t'yなどは、文法的には正しいとはしても、音がおかしいので使わない文よ。Consacre-toi à cela、Pousse-moi dedansなどとするのがいいでしょうね。一方、enで終わるVa-t'enは頻繁に使い、Donne-m'enのような文も正しい文です。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 11, 2021
「皇帝」の意味のempereurには女性形がなくて、「女帝、皇后」には同じ語源をもつimpératriceを用いるわよ。この単語はimpératif(命令法)と似ているので、皇帝、女帝は命令を与える存在だということが想像できるわね。日本の天皇もempereurと呼ばれます。「帝国」はempire(男性名詞)ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 12, 2021
Texte intégralは一語一文も欠けることがない「全文」ということだけど、juge intègreは「公明正大な裁判官」ということよ。Intégralが量的な完全性に関わる形容詞だとすれば、intègreは質的な完全性に関わると云えるわね。Intégrismeは「原理主義」の意味でよく使われます。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 13, 2021
Je te le présente(あなたに彼を紹介する)は云えるけど、*Je te lui présente(あなたを彼に紹介する[?])は云えないわよ。動詞の前に来る人称代名詞me、te、se、nous、vousは直接目的補語の三人称代名詞le、la、lesとは組み合わせられるけど、間接目的補語lui、leurとは組み合わせられないの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 14, 2021
Anodinという形容詞は古くは薬について「痛みを抑えるが病気そのものを治さない」(
remède anodin)という意味で使われていたけど、現代フランス語では「無害な」、「取るに足りない」という意味で使うわよ。Plaisanterie anodineは「他愛もない冗談」ね。「毒にも薬にもならない」ということよ。— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 15, 2021
【今週の一曲】L.E.J. – Summer 2021 (2021) https://t.co/7i8SN7TzCw
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 9, 2021
Gaétan Nonchalant – Les légumes (2021) https://t.co/kTUO4rQ4kU ガエタン・ノンシャランはローファイ風シンガーソングライター。ハイトーンのヴォーカルでユーモアとメランコリーが入り交じった歌を歌う。細野晴臣からも影響を受けたと云っているそう。パリのデファンス地区で撮影したクリップ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 9, 2021
Véronique Jannot – Aviateur (1988) https://t.co/Yxkn0uQ8VB 1957年アヌシー生まれの女優ヴェロニク・ジャノは、歌手としては特にローラン・ヴールジーとの1984年のデュエット、Désir, désirで知られるが、これはその4年後に再びヴールジー&スーションが書いたソロヒット曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 10, 2021
Albin de la Simone – Le chalet (2021) https://t.co/XFuguiMnuq 1970年生まれの音楽家、アルバン・ドラシモーヌの2021年のアルバムHappy Endはインスト曲集。せっかく2017年の前作L'un de nousが好評をもって迎えられたのに、次に突然インスト曲集を出すのがいかにもひねくれ者。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 11, 2021
Alexandre Delano – Parasol (2021) https://t.co/eGyWkZqNII クレルモンフェランのフォークロックグループ、デラノ・オーケストラのリーダーだったアレクサンドル・デラノのセカンドソロアルバムから。手作り風サウンドにちょっと頼りないヴォーカルが乗る。隙間が多い心地よいサウンドだ。♡
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 12, 2021
Yann Tiersen – Ker Yegu (2021) https://t.co/TI1WDexJVg 1970年ブルターニュ、ブレスト生まれの人気マルチインストルメンタリスト、ヤン・ティエルセンの2021年のアルバム、Kerberから。収録曲は全て地元ブルターニュの土地をテーマにしたものである。ピアノメインのインスト曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 13, 2021
Brö – Mauvais rôle (2021) https://t.co/oVfiCdZJbP ブローことエリザ・ブロリはパリ出身の女性ラッパー。語りのような出だしからの流れに圧倒される。あまりヒップホップ臭がしないエレクトロポップ的なバックトラックも効果的である。ヤサントと並ぶ脱アーバン的なサウンドのラップか。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 14, 2021
Nino Ferrer – La maison près de la fontaine (1972) https://t.co/ygLELZdYKR 60年代後半からコミカルなヒットソングを連発していたニノ・フェレールは、その路線に不満をもってシリアスなアルバムMétronomieをつくった。アルバムは受け入れられなかったが、この曲はヒットになった。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 15, 2021