英語由来の「ラグーン(lagoon)」という外来語は潟湖(湾が砂州によって湖になったもの)と礁湖(環礁など珊瑚礁内の湖)の両方を意味するけど、フランス語では原則的に前者をlagune(女性名詞)、後者をlagon(男性名詞)と呼んで区別するのよ。語源はlac(湖)やlacune(欠落)と共通します。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 30, 2021
「ウィンドーショッピング」のことをlèche-vitrineというわよ。ショーウィンドーを舐める感じね。単数形でもlèche-vitrinesと綴る場合があるけど、Sなしの方が多いようです。英単語shoppingの言い換えにはchalandageやmagasinage(カナダ)があるけど、あまりうまくないわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 31, 2021
Refaire le mondeは文字通りには「世界をつくり直す」というたいそうな表現だけど、「専門家ぶって政治や社会問題を議論する」ということよ。日本語ではだいたい「床屋政談」に当たるかしら。Le Café du Commerceというありがちなカフェの名前が、このような議論や噂話の場とされるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 1, 2021
Handicapという単語は英語から取り入れた男性名詞(Hは有音)で、身体や精神などの障碍を意味するわ。派生語handicapé(Pは一つ)は障碍をもつ人の意味の名詞として用いられます。元はinfirmeなどの単語を避けるための言い換え用語だったけど、この名詞も使用がためらわれるようになってきたわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 2, 2021
Protégez ce qui peut l'êtreは「保護できるものは保護しなさい」という意味で、このl'は過去分詞protégéに対応するわね。つまりProtégez ce qui peut être protégéということよ。リトレはこのようなleの用法を禁じたけど、過去分詞と不定詞の発音が同じ場合は許容できるという考え方があるようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 3, 2021
Pot-au-feuという名詞がmettre le pot au feuという言い回しから来ていて、potが核ではないから複数形にしてもpotがSをとらずにdes pot-au-feuとなるのと同様に、donner la mort aux ratsから来ている名詞mort-aux-rats(猫いらず)の複数形もdes mort-aux-ratsと単複同形になるのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 4, 2021
Lèse-majestéは「大逆罪、不敬罪」という意味の女性名詞で、よくcrime de lèse-majestéという形を用いるわよ。歴史などの専門的な文脈以外では多少ふざけたニュアンスで用いられることが多く、これにならったlèse-humanitéやlèse-nationなどの造語も行われているわね。動詞léserは「傷つける」の意。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 5, 2021
【今週の一曲】Svinkels – Rechute (2021) https://t.co/H0XGmcuVsf
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 30, 2021
Bonbon vodou – Fonkèr (2021) https://t.co/z8Z58RF0ma ボンボン・ヴォドゥーは、レユニオン島の音楽をベースにした歌を歌う男女デュオ。クレオール語とフランス語で歌う。フランス語のfond du cœur(心の底)から来たfonnkèrは、レユニオン島固有の精神性を表すことばとのこと。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 30, 2021
Banjo Metal Nation – Stupeflip (2021) https://t.co/RFA0x2TzsW バンジョー・メタル・ネーションを名乗るグループは何ものなのかわからないが、ロフォフォラのヴォーカリスト、ルノーが一枚噛んでいるようだ。これはフランスの個性派ラップグループ、ステュペフリップのカヴァー。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 31, 2021
Marquis ft. Étienne Daho – Je n'écrirai plus si souvent (2021) https://t.co/neGJLTl2Et 約40年ぶりの新作を出す予定だったレンヌのニューウェイヴバンド、マルキ・ド・サドは、ヴォーカリストが亡くなったためにグループ名をマルキに変えて再出発した。エチエンヌ・ダオをゲストに迎えた曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 1, 2021
Trans Kabar – Maligasé (2019) https://t.co/RrSbaYZqmS トランス・カバールはレユニオン島のロック・マロヤの4人組グループ。マロヤはクレオール語で歌うレユニオン島の音楽と踊りで、2009年にユネスコ無形文化遺産に登録された。後半の演奏が熱く盛り上がる。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 2, 2021
Soso Maness – Petrouchka ft. PLK (2021) https://t.co/b8fFU1s2ps 1987年マルセイユ生まれのアルジェリア系ラッパー、ソソ・マネスによる2021年夏のヒット曲。ポーランド系ラッパーPLKをフィーチュアした曲。日本人にもおなじみのロシア民謡「カリンカ」のメロディーを使ったもの。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 3, 2021
Vladimir Cauchemar – Sonata No. 1 (Beethoven Remixed) (2021) https://t.co/T1DNsG4GPz エド・バンガー・レコーズの隠し球DJヴラディミール・コーシュマールによるベートーヴェンピアノソナタ1番のダンスミックス。曲そのものはなんてことないが、ピアノ関連映像のコンピレーションが楽しい。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 4, 2021
Vincent Delerm – Fanny Ardent et moi https://t.co/QFq2MUQdwF 1976年エヴルー生まれのシンガーソングライター、ヴァンサン・ドレルムの2002年のデビューアルバム収録曲「ファニー・アルダンと僕」。デビュー当時はネームドロッピングを多用した歌詞が特徴だった。2003年のテレビ映像。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 5, 2021