Personneという単語は名詞でありながら否定の不定代名詞にも用いられるけど、motにも限定的ながら似たような用法があるのよ。たとえばJe ne dis motは「私は一言も云わない」という意味で、sans mot dire(あるいはsans dire mot)は「一言も云わずに」という意味です(sans rien direと同義)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 18, 2021
J'ai très faim、J'ai très envie、Faites très attentionなどの言い回しは、副詞のtrèsが無冠詞名詞を修飾しているように見えて奇妙だけど、慣習的には認められているわよ。ただし許容度は人によって違い、上記表現はいいがÇa me fait très plaisirは認められないという人もいるようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 19, 2021
Modeは女性名詞だと「流行」、男性名詞だと「様式」という意味ね。両方とも語源はラテン語の男性名詞modusで、最初は語末字Eの影響でフランス語では女性名詞になったの。後に男性名詞が導入されたけど、tripes à la mode de Caen(カン風トリップ)などの言い回しに「様式」の意味が残っているわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 20, 2021
牡牛はtaureauで牝牛はvacheだけど、牧場の牛を見た人は普通そこにvachesがいると考えるわね。よって「狂牛病」のことはmaladie de la vache folleといいます。それでもこの病気が流行していたとき、殺処分されるのはdes bœufsと報道されていました。処分されるのは牝牛だけではないからね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 21, 2021
「安い」という意味で使う形容詞句bon marchéはいつも性数不変化よ(Ces poires sont bon marché)。比較級はmeilleur marchéになるわね(Les pommes sont meilleur marché que les pêches)。また、「安く買う(売る)」という場合は、acheter (ou vendre) à bon marchéという風にàをつけて使うわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 22, 2021
「生まれつきの歌手」un chanteur-néの複数形はdes chanteurs-nésだけど、「新生児」un nouveau-néの複数形はdes nouveau-nésよ。前者はnéがchanteurに係る形容詞だけど、後者においてnéは名詞的に用いられていて、ここでnouveauは副詞的な意味で使われているからね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 23, 2021
ヨーグルトのパッケージによくnatureと書いてあるけど、これは「プレーン」に当たるものね。形容詞的に用いられるけど、性数は変化しません(des yaourts nature)。「手を加えていない」というところから、「(性格や態度を)つくっていない」という意味でも使うわね(Il est très nature)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 24, 2021
【今週の一曲】Jo Wedin & Jean Felzine – Femme de l'année (2021) https://t.co/0NtLz0LYfd
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 18, 2021
Philippe Prohom – Tu peux même danser (2021) https://t.co/byiydu4Rgq フィリップ・プロオムはリヨン出身のエレクトロロックのミュージシャン。8年ぶりのアルバムBrilleから、「踊りも踊れるよ」という歌。フランス語で振り付けの指示が出るので、自分でも踊ってみよう。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 18, 2021
Édith Butler – J'étions fille du vent d'Acadie (1978) https://t.co/Kzu7V3wSCC エディット・バトラーは1942年ニューブランズウィック州生まれの歌手。その音楽はいわばアケイディアンカントリーである。破格のフランス語は郷土に根ざしたものだろう。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 19, 2021
Salomé Leclerc – La vie parfois (2021) https://t.co/ysHAuzC24E サロメ・ルクレールは1986年生まれのケベックのフォーク歌手で、これは4枚目のアルバムMille ouvrages mon cœurの収録曲。カルコワのルイジャン・コルミエがプロデュースで参加し、メランコリックながら多彩な音になっている。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 20, 2021
Mouss et Hakim – Le lait caillé (2021) https://t.co/17xkgSBj4w トゥールーズのグループ、ゼブダのメンバーであるムースとアキムの兄弟デュオによるアルバムLes darons de la Garonneから。トゥールーズを代表する大歌手、クロード・ヌガロが残した詩に曲をつけたものである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 21, 2021
Gerry Boulet – Un beau grand bateau (1988) https://t.co/ca5lKTD0KK ケベックのロック歌手で元オッフェンバックのヴォーカリスト、ジェリー・ブーレ(1946-1990)の代表作にして遺作アルバムRendez-vous douxの収録曲。いかにも80年代北米風泣き泣きギターのロックバラードである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 22, 2021
Palatine – Élénore (2021) https://t.co/EwUYdjbmry 仏産アメリカーナの名バンド、パラティーヌの5曲入りEP、Talismanieから。この曲はアメリカーナ臭がそれほど強くないが、凝ったメロディーがよい。ジェイスン・モリーナが好きというのがよくわかる愁いを含んだヴォーカルが魅力的である。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 23, 2021
Stromae – Alors on danse (2010) https://t.co/gjYa2LyxNB ストロマイことポール・ヴァナヴェールは1985年ブリュッセル生まれのミュージシャン。これはファーストアルバムCheese収録の最初の大ヒット曲。2013年のセカンドアルバムRacine carréeが世界的ヒットとなった。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 24, 2021