「聞く」という意味の動詞ouïrはあまり使わないようでいて結構よく聞く単語ね。主語に合わせて活用することはほぼなく、J'ai ouï dire que…(…だと聞いた)などの表現をよく使います。Ouï-direは「噂」の意味の男性名詞で、「聴覚」は女性名詞のouïe。お触れを出すときのOyez !はこの動詞の命令形。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 29, 2021
「皮膚」はpeau(女性名詞)だけど、「真皮」はderme、「表皮」はépiderme(この二つは男性名詞)というわね。「皮膚科医」のことはdermatologue、略してdermatoといいます。また、pachydermeは「厚皮動物」を指す古い分類用語で、現在では特に「象」の異名として用いられるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 30, 2021
「一角獣(ユニコーン)」のことをフランス語ではlicorne(女性名詞)というわよ。急成長するスタートアップ企業のことを「ユニコーン企業」と呼ぶけれど、これをフランス語でもlicorneというの。「スタートアップ企業」のことは英語のstart-upを、entrepriseを含意した女性名詞として用いるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 1, 2021
AとOの前でCは/k/の音になるので、/s/の音にするためにはセディーユをつけないといけないけど、ŒとÆが単独の場合は別で(/e/の音)、セディーユなしでも/s/なのよ。Cœlacanthe(シーラカンス)、cœlentérés(腔腸動物)、cœliaque(腹腔の)、cœlioscopie(腹腔鏡検査)、cæcum(盲腸)などがあるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 2, 2021
動詞porterから来たporteを構成要素にもつ複合名詞には、porte-avions(航空母艦)、porte-parole(スポークスマン)などいろいろあるけど、portefeuille(紙入れ)のように要素を接合したものもあるわね。これに合わせてporte-monnaie(小銭入れ)などもportemonnaieとすることが多くなっているわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 3, 2021
Cadranという男性名詞は「文字盤」だけど、普通の時計や計器の文字盤以外では、特にcadran solaire(日時計)という熟語が用いられるわね。Cadran de téléphone、cadran téléphoniqueは電話機の「ダイヤル盤」です。語源は意外なことにquatreに近いらしいわ。古い日時計には四角いものが多いわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 4, 2021
La chèvre que j'ai vue mangerは「食べているところを私が見た雌山羊」という意味だけど、la chèvre que j'ai vu mangerは「食べられているのを私が見た雌山羊」という意味になるわね。知覚動詞を使ったこのような構文において、不定詞の主語に当たるものが先行詞の場合、過去分詞が性数一致するの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 5, 2021
【今週の一曲】Gontard – Le plein de super (2021) https://t.co/gheSlYICOG
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 29, 2021
Marc Nammour et Loïc Lantoine – Les fauves (2021) https://t.co/pJMrvntnsN ラ・カナイユのラッパー、マルク・ナムールとだみ声トークオーヴァースタイルの歌手、ロイック・ラントワーヌの共演アルバム、Fiers et tremblantsから。この二人の名前にぴんと来た人は迷わず聴くでしょう。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 29, 2021
Rocca – Les jeunes de l'univers (1997) https://t.co/ZWPAm0QQCe セバスチアン・ロッカは1975年パリ生まれ、コロンビア系のラッパー。90年代のラップグループ、ラ・クリカのメンバーだったが、これはソロデビューアルバムEntre deux mondesの収録曲。「ラップ黄金期」らしい生真面目なラップ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 30, 2021
Iliona – Si tu m'aimes demain (2021) https://t.co/Yb9unyqRX2 2000年ブリュッセル生まれの期待のシンガーソングライター、イリオナ・ルーランのセカンドEP、Tête brûléeからの先行曲。いい曲だと思うが、最近猫も杓子も70年代オマージュなのにはちょっと辟易しないでもない。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 1, 2021
Les Tit' Nassels – Elle se cache (2021) https://t.co/KOetOxgILG 20世紀末から活動する男女デュオ、レ・ティット・ナセルの二部作アルバムÀ double tourの第一部からの曲。現在はリズムセクションを加えた4人組になっている。新しさはないが、誠実さを感じさせる良質なシャンソンである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 2, 2021
Sefyu – La vie qui va avec ft. Kuamen (2006) https://t.co/2hWJEoRrOp セフユーことユーセフ・スクナは1981年パリ生まれのセネガル系ラッパー。アーティスト名は本名を逆さにしたもの。デビューアルバムQui suis-je ?から。仏ラップがハードコア化していた時期の代表的アーティストの一人。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 3, 2021
Georgio ft. Cœur de pirate – Concept flou (2021) https://t.co/r7aGg0ChaP 1993年生まれのジョルジオことジョルジュエドゥアール・ニコロは2010年代後半以後のラップブームを支えるアーティストの一人。2021年のアルバムSacréの拡大版Ciel enflammé収録のクール・ド・ピラットとの共演曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 4, 2021
Wallen ft. Shurik'n – Celle qui a dit non (2001) https://t.co/cH0K22pWU5 ワレンことナウェル・アズーズは1978年生まれのR&B歌手。IAMのラッパー、手裏剣をフィーチュアしたこの歌が最初のヒットになった。ラッパー、アブダルマリックの妻でもあり、リリックの中に彼に対する謝辞がある。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 5, 2021