Nouveauとneufは類義語だけど、後者が「未使用の」という意味になる点においてかなり意味が違うとも云えるわね。「新車」はvoiture neuveよ。また、projet neufは不動産用語で「(新築のようにする)リニューアル」の意味になり、「新しい計画」(nouveau projet)の意味ではないので気をつけてね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 6, 2021
二人称単数形の命令形で語末のSがとれるのは、不定詞の語尾が-erの第一群規則動詞だけど、それ以外に第三群不規則動詞に属するallerのva、第一群のように活用するouvrir(ouvre)やcueillir(cueille)などがあり、他にsavoir(sache)、avoir(aie)、vouloir(veuille)もSがとれるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 7, 2021
「モロッコ人」のことはMarocainというけれど、「モロッコ革」を意味する男性名詞maroquinは綴りが違う同音異義語なので注意してね。「皮革製品」全般をmaroquinerie(女性名詞)と呼びます。語源がモロッコから来ていることは意識にあるとしても、必ずしもモロッコのものだとは考えられていません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 8, 2021
「ヘアドライヤー」のことはsèche-cheveux、「航空母艦」のことはporte-avionsといい、いずれも単複同形の男性名詞よ。意味を考えるとこれらの綴りが論理的ね。でも1990年の正書法改革では、単数形をsèche-cheveu、porte-avionとすることを認めているの。髪一本しか乾かさないドライヤーって…
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 9, 2021
動詞voir、revoir、entrevoirについては直説法単純未来と条件法現在がje verrai(s)やje reverrai(s)のような活用になるけれど、prévoirやpourvoirについてはje prévoirai(s)、je pourvoirai(s)という活用になり、不定詞そのままの形を保つのよ。Recevoirなど-cevoirの動詞はまた別の語源。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 10, 2021
伝統的正書法において、動詞asseoir(座らせる)は直説法単純未来と条件法現在がj'assoirai(s)となってEが落ちるけど、surseoir(延期する)の方はje surseoirai(s)でEを保つのよ。また、asseoirの方にはj'assiérai(s)という形もあるけれど、surseoirにこれに対応する活用はありません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 11, 2021
CHが/ʃ/ではなくて/k/の音になる単語にはギリシア語起源のものが多いわね。CとCHを区別しなければならない同音異義語にはcœur(心)とchœur(コーラス)、chaos(混沌)とcahot(揺れ)などがあるわね(全て男性名詞)。女性名詞crème(クリーム)と男性名詞chrême(聖香油)のペアーもあるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 12, 2021
【今週の一曲】Mendelson – Héritage (2021) https://t.co/Z8GOXHA9Ev
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 6, 2021
Kcidy – Souterrains (2021) https://t.co/2n0ZH3GqNf カシディーことポーリーヌ・ルケニェックはリヨン近辺在住のミュージシャン。サードアルバムLes gens heureux(幸福な人々)から。フランソワーズ・アルディを思わせるヴォーカルによるレトロなポップロック。ゾンビーズが好きだそう。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 6, 2021
Sax Pustuls – La danse du Marsupilami (1981) https://t.co/ceHpNr3nyH サックス・ピュステュルは1982年にたった一枚だけアルバムを出したレンヌのグループ。「マルスピラミのダンス」というあほくさい歌だが、何とも云えぬ間抜け美がある。これぞ失われたフランスニューウェイヴ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 7, 2021
Fishbach – Masque d'or (2021) https://t.co/U06gyon0XT シャルルヴィル出身の1991年生まれのミュージシャン、フロラ・フィッシュバックのセカンドアルバムから。クリップはラ・ファムでおなじみのエムリック・ベルガダデュカデ。この人までディスコリヴァイヴァルなんですか?
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 8, 2021
Scuffles – C'était l'été (2021) https://t.co/ZGZ4VBZES3 スカッフルズは西フランス、アンジェの男性二人組で、テクノガレージを標榜している。ニュー・オーダー風のギターがよい一曲だが、どことなく80年代フランスの一発屋パルトネール・パルティキュリエを思い出させるダサさが最高である。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 9, 2021
1ère Classe – Poupée flash (1982) https://t.co/DYdPiOLteS プルミエール・クラスはベルギーのテクノポップグループ。このシングル一枚しか残していないようで、詳細は不明。トニックというグループと関係があるらしい。この時期のシンセポップに興味がある人は聴いても損をしないでしょう。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 10, 2021
Aquaserge – Un grand sommeil noir (2021) https://t.co/uMtpXYoSwl ジュリアン・ガスクやバルバガロがソロとしても活躍するトゥールーズのグループ、アクアセルジュが現代音楽に捧げたアルバムThe Possibility of a New Work for Aquasergeから。これはエドガール・ヴァレーズの曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 11, 2021
Brigitte – Ma benz (2010) https://t.co/PIinc5WIJC シルヴィー・オアローとオレリー・サアダの女性デュオ、ブリジットは2010年代に人気があったが、3枚のアルバムを残して2021年に解散した。このデビュー曲はNTMの1998年のヒット曲のカヴァーで、ラップのカヴァーとしては異色のアレンジだ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 12, 2021