Attaquerという動詞から派生した形容詞・名詞はattaquantで、communiquerから派生した形容詞・名詞はcommunicantね。どこで区別したらいいかというと、原則的には-cationを語尾にもつ派生名詞があるかどうかでわかるのよ。Communicationはあっても*attacationという単語はないわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 13, 2021
Malgréは「~にもかかわらず」という意味の前置詞だけど、「意思」という意味の男性名詞gréがあることからもわかるように、もともとは「いやいやな気持ち」を意味する名詞だったと考えられるわ。Malgré que j'en aieなどの成句は「否が応でも」という意味だけど、元の名詞の意味が残っているわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 14, 2021
Hで始まる単語のうち、ゲルマン語起源のもののHは有音であることが多いけど、ギリシア語起源のもののHは基本的に無音よ。たとえばhécatombe、hippocampe、holocauste、horoscope、hypothèse、hystérieなどのHは無音ね。でもhiérarchieはおそらく/j/の音のせいで有音扱いになるの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 15, 2021
不定詞の語尾が-guerの動詞から派生した形容詞で語尾が-gantになるものは、extravaguer→extravagant、fatiguer→fatigant、intriguer→intrigant、naviguer→navigant、zigzaguer→zigzagantの五つよ。それぞれfatiguantやnaviguantなどの現在分詞との区別が大切ね。Uがあってもなくても発音は同じ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 16, 2021
Persifler(茶化す)はsiffler(口笛を吹く)にper-という接頭辞をつけたもの、boursoufler(膨らませる)はsouffler(吹く)にbour-をつけたものなので、Fの数を二つに合わせるのが論理的ね。よって1990年の正書法改革ではpersiffler、boursoufflerという綴りが認められたわ(派生語も同様)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 17, 2021
「贈与」(donation)や「贈与者」(donateur)は、字面からもdonner(与える)の派生語だとわかるけれど、Nが二つではなくて一つであることに注意したいわね。ラテン語にさかのぼるとNは一つで、口頭で変化した「民衆語」はNが二つ、文献からとった「学者語」はNが一つということらしいわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 18, 2021
-onを語尾にもつ名詞に-elがつく場合はNが二つになり(addition→additionnel)、-alや-alisteなどがつく場合はNが重ならない(région→régional)というのが原則よ。よってtraditionに-elがつくとtraditionnelで、-alismeがつくとtraditionalismeという風に、Nの数が変わることがあるの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 19, 2021
【今週の一曲】Orelsan – L'odeur de l'essence (2021) https://t.co/MbyqsFqFha
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 13, 2021
Belfour – Si la rivière coule (2021) https://t.co/yphIKW4GPM ベルフールはクレルモンフェラン出身の男女デュオ。Si la rivière coule(もし川が流れるなら)は6曲入り同名デビューEPのタイトル曲。メランコリックで詩的な音楽とクリップである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 13, 2021
Alix – Asphalte (1982) https://t.co/JSiJibDwVb アリクスは1956年生まれの作家、ナタリー・ランスの別名。当時の夫フレデリック・ボトンの詞曲。80年代初頭に量産されたシンセポップの一つだが、不思議な感じの曲でそこはかとない魅力がある。失われたフランスニューウェイヴの一つ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 14, 2021
Lonny – Comme la fin du monde (2021) https://t.co/gtKPFkuiyU 女性フォークシンガーの新星、ロニー・モンテムことルイーズ・レルミットの期待のデビューアルバムEx-votoからの先行曲。繊細な感覚の歌を聴かせる。出だしは地味だが徐々に盛り上がるいい曲。♡
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 15, 2021
Italoconnection ft. Étienne Daho – Virus X (St. Vincent Remix) (2021) https://t.co/J8lEKbZc7E イタリア人男性デュオ、イタロコネクションのアルバムMidnight Confessions Vol. 1収録のエティエンヌ・ダオをヴォーカルに迎えた曲をセイント・ヴィンセントがリミックスしたもの。
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Ann Lanster – On s'ennuie chic, chic (1984) https://t.co/2KN4IpXbau アン・ランステールは1980年代に活動していたフランス人歌手だが詳細は不明。この曲が多少ヒットしたらしいが、アルバムは出していない。80年代前半に特徴的なシンセポップで、それなりに面白い曲だ。エリザ・ポワン作らしい。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 17, 2021
La Femme – Divine Créature ft. LeoLulu (2021) https://t.co/3SEAQq5fH3 先鋭的な音楽が注目を集め続けるグループ、ラ・ファムの5年ぶりのサードアルバム、Paradigmesの収録曲。このクリップでフィーチュアされているLeoLuluというのはホームメイドポルノで有名なカップルだそうだ。
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MC Solaar – Les temps changent (1997) https://t.co/zuLJNrek0P フランスのラップのパイオニア、MCソラールのサードアルバムParadisiaque収録のヒット曲。90年代のアルバムは法的問題のために長らく入手不可能だったが、2021年に問題が解決を見て再発されることになった。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 19, 2021