フランス語化された外国語の固有名詞の一部において、oeの連なりがオエという読み方になることがあるわよ。Ivanhoé、Robinson Crusoé、îles Féroéのようにアクサンがつくものもあるけど、Daniel DefoeやGroenlandのようにアクサンなしのものもあるわ。族長Noéにも気をつけたいわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 3, 2022
【私が好きな仏単語】Didascalie「ト書き」(n. f.)<この意味の場合は複数形didascaliesで用いる。普通は斜体で括弧内に記される。「教育的な」という意味の形容詞didactiqueと似ているが、語源が共通していて、役者がするべきことを「教える」ことばである。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 4, 2022
「輪廻」を意味する女性名詞métempsycoseは、魂が別の身体に移ることで語源はpsychéと通じるけど、奇妙なことに伝統的な綴りではCの後にHがないの。近代においてpsychologieなどの単語が多用されるようになったので、その影響でmétempsychoseという綴りが使われるようになったそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 5, 2022
Société anonyme、略してSAは、インターネット上の「匿名社会」とは何の関係もなくて、「株式会社」の意味よ。「株」はaction、「株主」はactionnaireね。一方société à responsabilité limitée、略してSARLは「有限会社」のこと。このような略号はエリジオンしません(la SARL)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 6, 2022
アフリカ大陸の西、大西洋上の島国カーボヴェルデのことをフランスではle Cap-Vertというわよ。Cabo Verdeはポルトガル語で「緑の岬」の意味で、これをフランス語に訳したものね。この国の住民名はCapverdienあるいはCap-Verdienです(形容詞は頭文字が小文字)。TがDに変わるのが面白いわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 7, 2022
アリストテレス研究で有名な12世紀の哲学者イブン・ルシュド(Ibn Rushd)のフランス名はAverroèsで、語末のSは発音するわよ。11世紀の医者イブン・シーナー(Ibn Sina)のフランス名はAvicenneね。中世ヨーロッパはアリストテレスを忘れていたけれど、イスラム世界では研究が深められていたと云われるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 8, 2022
チェスのcheckmateのことをフランス語ではéchec et mat(Tは発音する)というわよ。チェスのゲームそのものは複数形でéchecsあるいはjeu d'échecsね。英語のchessもcheckも語源はペルシア語だけど同じ古フランス語の単語を経由したもの。Mateも同様で、「友だち」と関係ありません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 9, 2022
【今週の一曲】Le Juiice – Dieu soit loué (2021) https://t.co/IcbNZVkkN2
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 3, 2022
Tout Bleu – Rucksucre (2021) https://t.co/oJMIjNdnSI トゥー・ブルー(真っ青)はスイス、ジュネーヴのアーティスト、シモーヌ・オベールのプロジェクトで、この曲を収録したOtiumはセカンドアルバム。反復基調でありながら、ストリングスを使った凝ったアレンジで飽きさせない。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 3, 2022
Cleanic Pattaya – Contents ! Contents ! (1985) https://t.co/g0I052C9lx クリーニック・パタヤは1984年にベルギーで結成されたニューウェイヴグループ。活動当時は2枚のシングルを出しただけでアルバムがなかったが、2020年になって当時録音したアルバムが発表された。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 4, 2022
Ian Caulfield – La boule au ventre (2021) https://t.co/g08lZiRPh1 イアン・コールフィールドは『ライ麦畑でつかまえて』の主人公から苗字をとったランス出身のシンガーソングライター。これは親指ピアノ風の音が印象的な曲で、メロディーが優れている。ティム・ダップと似たような感じ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 5, 2022
Mathieu Bérubé – Fettuccine (2021) https://t.co/ZTN09G4LO8 マチユ・ベリュベは1993年ケベック、サントゥスタッシュ生まれのシンガーソングライター。この曲を含むアルバムCoucouはサードアルバム。どことなくソウル感覚を感じさせるエレクトロポップだ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 6, 2022
Les Fils de joie – Adieu Paris (1985) https://t.co/GNxIxfUUzG レ・フィス・ド・ジョワはトゥールーズのポストパンクバンド。これは1982年のデビュー曲だが、この1985年の再録音ヴァージョンはマルキ・ド・サドのフランク・ダルセルのプロデュース。いかにも当時のニューウェイヴだ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 7, 2022
No One Is Innocent – Forces du désordre (2021) https://t.co/aK0ZV3jT8P ヘヴィーロックバンド、ノーワン・イズ・イノセントの8枚目のアルバムEnnemis(敵)から「無秩序の力」という歌。相変わらずのハードなサウンドだが、どことなく落ち着きを感じさせる。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 8, 2022
Nicoletta & Marina Kaye – Il est mort le soleil (2021) https://t.co/yOrW1elqBA 1944年生まれのニコレッタがピアノとトランペットだけをバックにして歌ったアルバムAmours & Pianosから、1998年生まれのマリーナ・ケイとのデュエットによる1967年のヒット曲の再演。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 9, 2022