「私は月曜日から金曜日まで働く」はJe travaille du lundi au vendrediと云えるけど、曜日に定冠詞をつけると「毎週」というニュアンスが出るのよ。「今週は月曜日から金曜日まで働く」はJe travaille de lundi à vendredi cette semaineと云えるでしょうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 10, 2022
「免状」の意味の男性名詞diplôme、およびその派生語diplômerとdiplôméにはアクサンシルコンフレクスがつくわね。これはSの脱落を示すものではなく、ギリシア語のωに対応するもの。でも「外交」diplomatieと同じグループの単語diplomateやdiplomatiqueには、語源が共通するのにこれがつかないの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 11, 2022
女性名詞ombreは「影」の意味で、派生語の男性名詞ombrageは「木陰」、さらに「木の茂み」の意味よ。「木陰の」という意味の形容詞はombragéで、ombrageuxの方は「疑い深い、怒りっぽい」という意味ね。また、ombreuxは「薄暗い」の意味で、ombréという形容詞は絵画で「陰影をつけた」という意味。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 12, 2022
形容詞ouvrableは通常jour(s) ouvrable(s)という形で用いられる単語で、これは「就業日」を意味するわよ。この形容詞はouvrer(働く)という動詞の派生語で「就業可能な」という意味だけど、ouvrir(開く)という動詞の方が頻繁に用いられるので「開店できる」の意味と理解されることが多いわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 13, 2022
カヌーの櫂(パドル)のことをpagaieといい、カヌーを櫂でこぐことをpagayerというけれど、これとよく似た「乱雑」を意味する単語にpagaïeがあるわよ。Pagailleあるいはpagayeとも綴ります。櫂でこぐ水面の乱れから来ているとも考えられているの。Pagaieの発音は[pagɛ]で、pagaïeの発音は[pagaj]よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 14, 2022
「人質を取ること」はprise d'otageで、「身代金」のことはrançonというわよ。綴りはかなり違うけど、otageはhôteの派生語で、人質が古くは一種の「客人」と見なされていたと考えられるわね。Rançonの方はラテン語のredemptioから来た単語で、rédemption(償い)の二重語なの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 15, 2022
グレープフルーツはpamplemousseで、以前は女性名詞と考えられることもあったけど、現在は一般に男性名詞ということになっているのよ。植物学上、本来この単語は「文旦(ザボン)」の意味で、グレープフルーツはpomelo(あるいはpomélo)と呼ぶべきだそうだけど、この区別は忘れられてしまったわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 16, 2022
【今週の一曲】Vald – Anunnaki (2022) https://t.co/OPfiXUU7nJ
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 10, 2022
Gwendoline – Audi RTT (2021) https://t.co/ZqMlGvB3qb グウェンドリーヌはレンヌ出身の男性二人組。イントロのギターからピコピコシンセまで完全に80年代ニューウェイヴなりきり。いかにもフランスの若者らしい安っぽいクリップと、哀愁メロディーに乗せた自嘲的な歌詞が楽しい。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 10, 2022
Marie et les Garçons – Re-Bop (1987) https://t.co/HprTU81l0b マリー・エ・レ・ギャルソンは1970年代の後半に活動したフランスのニューウェイヴバンド。当時ZEレーベルからレコードを出していた。これは1978円の曲を1987年に再録音したもの。クリップが珍しい。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 11, 2022
Chilla, Bianca Costa, Davinhor, Le Juiice, Vicky R – AHOO (2021) https://t.co/BATbs8q2Th フランスの女性ラッパー5人が集まって曲をつくる課程がReines(女王たち)というドキュメンタリー映画になってカナルプリュスで放映されたが、これはその映画から生まれた曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 12, 2022
Anna Majidson – Natasha (2021) https://t.co/nD0ErPDNvB アンナ・マジッドソンはオートという男女デュオのヴォーカリストで、以前は英語で歌っていたが、このソロ曲はフランス語で歌っている。R&Bを換骨奪胎したようなサウンドで、フランス独自のソウルサウンドと云えるかもしれない。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 13, 2022
Goûts de luxe – Omaha Beach (1987) https://t.co/22K149MKVK グー・ド・リュクスはブルターニュのブレスト出身の男女デュオで、シングルを3枚だけ残した。典型的な80年代シンセポップで、当時ニューロマンティクスと呼ばれたサウンド。ヴェルレーヌの「秋の歌」の引用から始まる。
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Odezenne – Vu d'ici (2022) https://t.co/Ny2Y9p7axs 多彩な音楽性をもつボルドーの曲者グループ、オドゼンヌの5枚目のアルバム1200 mètres en toutから。2021年10月に癌で亡くなったメンバー、マリープリスカ・カイェが寛解期にあった3月に撮影した映像を用いたクリップ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 15, 2022
Christophe Maé – On s'attache (2007) https://t.co/tnyKKY8TbD 1975年南仏カルパントラ生まれの歌手、クリストフ・マエの最初のソロヒット曲。ミュージカル『太陽王』のフィリップ・ド・フランス役で注目されてソロデビューした。中庸なポップスだがよく売れた。
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