Persuaderという動詞にはpersuader qqn de (faire) qqchという用法とpersuader qqch à qqnという用法の二つがあるので、代名動詞se persuaderの補語人称代名詞はCODとCOIの両方の可能性があるのよ。だからelle s'est persuadé(e) que…は語末にEをつけてもつけなくても正しいことになるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 7, 2022
Ce meuble m'a coûté mille eurosにおけるmille eurosは副詞的補語であって直接目的補語ではないの。だからこれを先行詞にしてもles mille euros que ce meuble m'a coûtéとなって、過去分詞は変化しないわ。一方les efforts que ce travail m'a coûtésのような比喩的用法のときは性数一致します。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 8, 2022
Péterは「屁をこく」という意味の動詞で、petは「屁」の意味の男性名詞だけど、pète-secという不変化名詞は「邪険な威張った人」の意味よ。古くはpéter secという表現が「冷淡に命令する」ことを意味していたらしいわ。また、pet(s)-de-nonne(尼さんの屁)という面白い名前のお菓子があるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 9, 2022
英語のthree peopleをフランス語にするとtrois personnesになるわね。英仏辞典にpeopleに当たる仏単語はgensと書いてあるからといってtrois gensとは云えません。Gensは数詞を伴わないのよ。一方certaines personnesと同じ意味でcertaines gensと云うことはできます(形容詞の女性形に注意)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 10, 2022
イヨネスコの戯曲『犀』にPeut-être que le rhinocéros s'est-il échappé du jardin zoologique !という台詞が出てくるわよ。一般にpeut-êtreを文頭に置いた場合は主語と動詞の倒置が起こるけど、peut-être queの後は倒置しません。この台詞は話しことばの語順を意識的に取り入れたものと云えるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 11, 2022
Cependant(しかしながら)という副詞をよく見ると、指示代名詞ceと動詞pendreの現在分詞pendantからできていることが想像できるわね。Ce disant(こう云って)と同様、一見ceがpendantの直接目的補語のように思えるけれど、起こりとしてはこのceはpendantの主語だそうよ(ce étant pendant)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 12, 2022
Picolerという動詞は「お酒を痛飲する」という意味でよく使われるわね。これとよく似たpicorerは鳥が「餌をあさる」意味で使います。人を主語にすると「つまみ食いする」の意味になるわ。また、picoterも昔はこのpicorerと似た意味だったけど、今では「ちくちくする」という意味で使われるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 13, 2022
【今週の一曲】EZ3kiel – La mémoire du feu (2022) https://t.co/RbSnh8CyZr
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 7, 2022
De la Crau – Gran chaple (2021) https://t.co/oy6tESD4mc ド・ラ・クローはデュパンなどのグループで活動する1971年生まれのサム・カルピエニアが率いるトリオ。マルセイユをベースにオクシタン語やプロヴァンス語で歌ってきたが、これは民謡調ではなく、ロックに乗せた激しいラップ調の歌。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 7, 2022
Atsuko – Sayonara Monsieur Kung Fu (1981) https://t.co/QUuxGjDER5 アツコ・コンスタンという日本人女性が琴を弾きながらフランス語で歌う1981年の珍品。当時ヨーロッパで大ヒットしたアネカのJapanese Boyのカヴァー。テレビ映像だろうか。「ひどいね~」といって笑って楽しめる人向き。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 8, 2022
Kyo – Stand Up (2021) https://t.co/veWyqBs4Xt 2000年代前半に人気を博したロックバンド、キョーの再結成後3作目(通算6作目)のアルバムLa part des lions(ライオンの取り分)から。相変わらずの癖がない哀愁ポップロックだが、年季を重ねている感じはする。あと、ドラマーが変わった。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 9, 2022
Rémy – 97 mesures (2022) https://t.co/l1nUlLizdD セーヌサンドニ県オーベルヴィリエ出身の1997年生まれのラッパー、レミ・カミュのサードアルバムRenaissanceの収録曲。最近フランスのラップには生ピアノをフィーチュアしたものが多いが、この曲は映画『ある愛の詩』のメロディーを使っている。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 10, 2022
Claude Channes – Mao Mao (1967) https://t.co/ag4IjWcoKG クロード・シャンヌは1943年グルノーブル生まれの歌手。これはゴダールの映画『中国女』で使われた歌。反ベトナム戦争の歌だが、吊り目ジェスチュアをしているところにアジア人差別に対する当時のフランス人の鈍感さがうかがわれる。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 11, 2022
Vald – Anunnaki (2022) https://t.co/OPfiXVbIMj ヴァルドことヴァランタン・ルデュは1992年オルネースーボワ(セーヌサンドニ県)生まれのラッパー。デビュー当初は支離滅裂ラップを標榜した個性派ラッパーだったが、今やフランスのラップ界を代表する存在の一人である。2022年のアルバムVから。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 12, 2022
Matmatah – Au conditionnel (2004) https://t.co/iyXy2TvHpZ ブルターニュのケルティックロックを代表する存在であるマトマタの2004年のサードアルバムArchie Kramerから。ケルト色がきわめて薄くなっていた時期のこのアルバムからはこの曲がヒットした。「条件法で」という題名の歌。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 13, 2022