2001年までフランスの通貨はフラン(franc)だったけど、この通貨をつくったのはフランス国王ジャン2世で、1360年のことよ。百年戦争(1337-1453)中のポワチエの闘い(1356)において英国の捕虜になった国王が解放されて自由(franc)になった後、なんとか経済を立て直すためにとった苦肉の策だったの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 7, 2022
「食べることができる」という意味の形容詞にはmangeableとcomestibleがあるけど、後者は「食用に適する」という客観的な意味で、前者は主観が勝るわね。おいしくない食べ物についてCe n'est pas mangeable(とても食べられない)と云えるし、C'est mangeableは「まあ食べられる」ということね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 8, 2022
ジャンヌ・ダルク(Jeanne d'Arc)は15世紀の人物(1412-1431)なのに、ローマ教会が聖人であると認めたのは約500年後の1920年のことなのよ。19世紀の歴史家ジュール・ミシュレ(Jules Michelet)が愛国的な民衆の代表として祭り上げたのが再評価のきっかけだったようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 9, 2022
「飲用水」のことはeau potableといい、「非飲用水」はeau non potableよ。公共空間にある蛇口にはよくこれが書いてあるので気をつけましょう。「飲むことができる」という意味の形容詞にはbuvableもあるけど、これは「飲めるとはいえさほどおいしくない飲み物」に使うことが多いわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 10, 2022
Je préfère qu'il parte plutôt que de le voir tristeは「彼が悲しむことよりも彼が出発することの方を私は好む」という意味の文よ。Plutôt queの後にqu'il soit tristeという節を続けることが不可能なので、voirを使ってこれを回避した文なの。ここでvoirの「見る」という本来の意味は薄いわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 11, 2022
Nombre premierは「最初の数」ではなくて、1と自分自身以外の約数をもたない「素数」の意味よ。また、「虚数」のことはnombre imaginaire purというわね。「純粋な想像上の数」ということよ。対義語の「実数」はnombre réelよ。「有理数」はnombre rationnel、「無理数」はnombre irrationnelね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 12, 2022
フランス語を話すときには、数個の単語を一まとまりのリズムグループ(groupe rythmique)にして発音し、そのグループの最後の音節に強勢をもたせて明瞭に発音しなければならないわよ。現代日本語には特に文末の発音がこもる傾向があるので、そうならないように意識して発音することが大切ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 13, 2022
【今週の一曲】Bon Voyage Organisation – La course (2020) https://t.co/UChZdJVKz2
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 7, 2022
Lesneu – Tes yeux (2022) https://t.co/yqkhrf8Wb0 レスヌーはブルターニュ、ブレスト近くの町レスヌヴァン出身のアーティスト、ヴィクトール・ゴベのソロプロジェクト。ミオセックに見出されたという。箱庭ポップスだが知が勝りすぎることがなく、実に優れたメランコリックなポップスである。♡
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 7, 2022
Jean-Baptiste Mondino – La danse des mots (1983) https://t.co/wZgoCGGS27 1947年オーベルヴィリエ生まれのジャンバティスト・モンディーノはヴィデオ監督・写真家として有名だが、これはおそらく唯一のシングル。シャグランダムールなどとともにフランスのラップの初期作と考えられる珍品。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 8, 2022
Baptiste W. Hamon & Barbagallo – Le souvenir brillera (2021) https://t.co/9Avrshxx5V フランスのフォーク歌手、バティスト・W・アモンとテイム・インパラのドラマー、ジュリアン・バルバガロの共演ミニアルバムから、ベル&セバスチャンのSleep the Clock Aroundのフランス語カヴァー。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 9, 2022
Dakh Daughters – Sept verres https://t.co/XmerCh3ZBf ダク・ドーターズは2012年にウクライナのキエフで結成された女性だけのグループ。音楽性はフリークフォーク、キャバレーパンクで、さまざまな言語で歌うが、この中世音楽風の歌ではフランス語が使われている。これは2019年のスタジオライヴ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 10, 2022
Pierre Louki – Mes copains https://t.co/ZGPzCGqweC ピエール・ルーキ(1920-2006)はヨンヌ県オセール郡出身の歌手・俳優。友人のジョルジュ・ブラッサンスがここではギターで伴奏している。このMes copainsはブラッサンスのLes copains d'abordよりも先に発表されたもの。1977年のテレビ映像。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 11, 2022
Stromae – L'enfer (2022) https://t.co/4sZUCXF1RP 1985年生まれのベルギーの人気ミュージシャン、ストロマエ(マエストロのアナグラム)ことポール・ヴァン・アヴェールの9年ぶりの新作、サードアルバムMultitudeから、ブルガリアンコーラスをフィーチュアした歌。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 12, 2022
Wallen – Donna (2004) https://t.co/6v63pxlptv 1978年サンドニ生まれのR&B歌手、ワレンことナウェル・アズーズのセカンドアルバムAvoir la vie devant soiの収録曲。パリ郊外で暮らす15歳の少女を主人公にした歌で、その年代が体験しうる心の傷を共感をもって描き、当時の少女たちに支持された。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 13, 2022