ギリシア神話に出てくるプロメテウスはフランス語でProméthéeで、「先に考える者」という意味をもつけれど、「前に」の意味の接頭辞pro-がラテン語とギリシア語に共通するとはいえ、動詞promettre(約束する)と直接の関係はないわよ。「プロメテウス的な」という意味の形容詞はprométhéenね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 28, 2022
男性名詞basilicにはハーブの「バジル」とにらみで人を殺すという伝説上のトカゲ「バジリスク」の意味があるわよ。語源は共通し、前者が「王様の植物」、後者が「蛇の王様」ということだそう。一方、女性名詞basiliqueはキリスト教の大聖堂の一種を指すわね。これも語源的な意味は「王の居所」。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 29, 2022
東洋医術の「鍼」のことをフランス語でacupuncture(女性名詞)というけれど、[akypɔ̃ktyːʀ]という発音に注意してね。これと似たような例外的発音をもつ単語に「ぎっくり腰(lumbago)」(発音は[lɔ̃bago])があるわよ。1990年の正書法改革ではacuponcture、lombagoが提案されたけど、浸透していないわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 30, 2022
フランス国歌ラマルセイエーズは工兵大尉ルージェ・ド・リール(Rouget de Lisle)が1792年4月にストラスブールで書いたもので、元の題名は「ライン軍のための軍歌(Chant de guerre pour l'armée du Rhin)だったと云われているわ。1795年から1804年まで国歌とされ、その後1879年に再制定されたのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 31, 2022
フランスにおいて無償の義務教育が法制化されたのは第三共和制下1882年のことよ。この法律は当時の公教育大臣の名前からジュール・フェリー法(lois Jules Ferry)と呼ばれます。公教育の無宗教化もこのとき実現されたわ。教育だけではない全般にわたる政教分離が法制化されるのは1905年のことよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 1, 2022
フランス語のRの発音を熱心に練習するあまり、Lの発音の方がおろそかになっている人はいないかしら?大切なのは現代フランス人のRの完璧な真似をすることではなくて、LとRをしっかり区別することなのよ。いくらRの発音がきれいでも、あなたのLもフランス人の耳にRに聞こえていたら意味がないわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 2, 2022
「彼は私を見て話しかけた」をIl m'a vu et parléとするのは間違いで、Il m'a vu et m'a parléとm'aを繰り返す必要があるわよ。それは前者のmeはCODで、後者はCOIだから。「私」が女性の場合、Il m'a vue et m'a parléになるわね。一方、meが両方ともCODのIl m'a aperçu et abordéは正しい文よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 3, 2022
【今週の一曲】Requin chagrin – Aujourd'hui, demain (2022) https://t.co/Ll0HCzCeIZ
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 28, 2022
Sugar & Tiger – Rocking on the Sea (2022) https://t.co/HFS98r7y3U シュガー&タイガーはディディエ・ヴァンパスとフロランス・ヴィルジニーの夫婦デュオ。二人の息子とヴァンパスのベーシストがバック。基本はパンクだが、この曲は60年代風ポップロック。サードアルバムCristal temporelから。♡
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 28, 2022
Les Sages Poètes de la rue – Qu'est-ce qui fait marcher les sages ? (1995) https://t.co/z0ZM94OU1B パリ郊外ブーローニュビヤンクールのラップグループ、レ・サージュ・ポエット・ド・ラ・リュー(ストリートの賢詩人)1995年のデビューアルバムのタイトル曲。フランスのラップの古典の一つ。
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La Maison Tellier – Atlas (2022) https://t.co/r1fGebxMr5 モーパッサンの短篇小説「テリエ館」を名乗るノルマンディー、ルーアンのオルタナカントリーグループ、ラ・メゾン・テリエの7枚目のアルバムAtlasのタイトル曲。フランス産アメリカーナだが、心に沁み入る素晴らしい音楽である。♡
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Pierre Kwenders – Papa Wemba (2022) https://t.co/RJxas4nvmm 1986年キンシャサ生まれのピエール・クウェンデルスはモントリオールで活動するミュージシャン。サードアルバムJosé Louis and the Paradox of Loveから、コンゴのスター、パパ・ウェンバを歌った歌。現代的なサウンドだ。(リンガラ語)
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 31, 2022
La Clinique – La playa (1999) https://t.co/iluO5MgUzL ラ・クリニックはドック・ジネコが結成したグループだが、この曲を含むデビューアルバム発表時には脱退していて、アルバムはレ・サル・ゴスの二人とドゥンビアによって録音された。当時のGファンク的なスムーズなサウンドである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 1, 2022
Izia – Mon cœur (2022) https://t.co/XHCWC1Jfrn イジアは1990年パリ生まれの歌手、女優で、ジャック・イジュランの娘。今のフランスやカナダの女性歌手はなぜか猫も杓子もディスコだが、これも例に漏れずディスコである。またディスコというだけで食傷してしまうので、いいのか悪いのかわからん。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 2, 2022
Stephan Eicher – Autour de ton cou (2022) https://t.co/wNoYp4yUU4 ステファン・エシェールは1960年生まれのスイス人ミュージシャン。古くからのパートナーである作家のフィリップ・ジアン(『ベティ・ブルー』)が作詞した3拍子のピアノバラード。EPジャケットのデザインはソフィー・カル。
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