Qu'en-dira-t-onはQu'en dira-t-on ?(それについて人は何と云うかしら)という疑問文を単複同形の男性名詞にしたもので、「噂話」の意味で使われるわ。これと似たものにon-ditがあるけれど、qu'en-dira-t-onの方が「陰口」のニュアンスが強いわね。類義語にcommérageやcancanなどがあるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 18, 2022
フランス語の関係代名詞quiは、英語のwhoと違って、先行詞が人でも事物でも用いられると初級文法で教わるけれど、これらの関係代名詞に前置詞がつく場合、quiの先行詞はふつう人で(la personne à qui je parle)、queはquoiに変わって先行詞が事物になるわよ(ce à quoi je pense)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 19, 2022
Vous n'êtes pas un homme qui aime la flatterie(あなたはおべっかを好む人間ではない)において関係節の動詞は先行詞un hommeに一致するけど、主節の動詞が肯定の場合はVous êtes un homme qui aimez la franchiseという風に関係節の動詞の活用をvousに一致させることもできるとされるわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 20, 2022
「心配な」という形容詞はinquietだけど、実はこの単語は形容詞quiet(穏やかな)に否定の接頭辞in-がついたものなのよ。この単語は現代フランス語ではあまり用いられないわね。発音には[kiɛ]と[kɥiɛ]の二種類があり、後者の方が古い発音よ。派生語quiétisme(静寂主義)などにも発音が二種類あるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 21, 2022
Pour quoi faire ?は「いったい何をするために(そんなことをするのか)」という意味の疑問文だけど、他動詞faireの直接目的補語がquoiなので、これをpourquoiにすることはできないのよ。Pour faire quoi ?と言い換えることもできるわね。一方Pourquoi faire tout ça ?のpourquoiは一語で書きます。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 22, 2022
「再び」の意味の接頭辞re-は母音や無音のHの前でré-あるいはr-だけになることがあるけど、その両方が正しい場合もあるわ。たとえば「書き直す」の意味のréécrireにはrécrireという綴りも認められています。それでも使用頻度はréécrireの方が圧倒的に多いようね。これは動詞ごとに確認しましょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 23, 2022
「固い」という意味の形容詞raideにはroideという別の形があり、古めの文学作品でこの綴りに出くわすことがよくあるわよ。長い間二つの綴りが並行して使われた例外的な単語ね。派生語のraideurなども同様で、二つの綴りがありました。また、これと同音異義語のraidは「襲撃」の意味の男性名詞。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 24, 2022
【今週の一曲】Arlt – Le village (2022) https://t.co/w6ZDETbd4Q
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 18, 2022
Selen Peacock – La vie brève (2022) https://t.co/ANUIufC0wh セレン・ピーコックはグルノーブルの5人組で、シャンソン、屈折したポップス、コスミックジャズの間を行く音楽を演奏する。サードアルバムHorizon fonduは初めて全曲フランス語の作品。アクアセルジュなどが好きな人にお薦め。♡
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 18, 2022
Driver – Aïe aïe aïe (Le petit doigt en l'air) (1998) https://t.co/rKt3a1ZcEu ドライヴァーことフレデリック・ディンゴング・エボア・トコは1976年ヴァルドワーズ県サルセル生まれのラッパー。デビューアルバムLe grand chelemからのヒット曲。社会性から距離を置いたピースフルなラップ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 19, 2022
Lisa Portelli – Spleen (2022) https://t.co/CjesTqyzed リザ・ポルテリは1987年パリ郊外ラニースュルマルヌ生まれの歌手。5年ぶりの4枚目のアルバムL'innocenceから。孤独感漂うフォークロックを歌うが、この曲はエレクトロ要素を含んだ実験的なサウンドになっている。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 20, 2022
P'tit Belliveau – J'aimerais d'avoir un John Deere (2021) https://t.co/pe0dYJL9D2 プチ・ベリヴォーことジョナ・リシャール・ギモンは1995年生まれのカナダのノヴァスコシア州出身のミュージシャン。アカディア方言だが、ほぼフランス語に聞こえない。フランス語の多様性に興味がある人は必聴。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 21, 2022
Ideal J – Hardcore (1998) https://t.co/LF0FLMnwp3 イデアルJは1990年代に活動したヴァルドマルヌ県出身のラップグループ。セカンドアルバムLe combat continue収録のこの曲「ハードコア」がヒットした。ところどころ歌詞が検閲されている。解散後、ケリー・ジェームズはソロで活動している。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 22, 2022
Matthieu Chedid -M- – Rêvalité (2022) https://t.co/rKxnyEAE5Y Mことマチユ・シェディッドの3年ぶり7枚目のアルバムのタイトル曲。Rêve(夢)、réalité(現実)、rivalité(対立)を組み合わせた造語だ。アップテンポでダンサブルなナンバーで、ディスコリヴァイヴァルの中では格が違う感じ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 23, 2022
Alliance Ethnik – Simple et funky (1995) https://t.co/7a7lQGCI4g 1990年代に活動したヒップホップグループ、アリアンス・エトニークのデビューアルバムのタイトル曲。大ヒット曲Respectの次にシングルカットされた曲で、題名通りシンプルでファンキーな歌である。ピースフルなラップだった。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 24, 2022