地震のことはtremblement de terre、あるいはséismeというけれど、後者から派生した形容詞はsismiqueで、séismiqueという形が存在しないわけではないけれど、ほぼ用いられないわよ。Séismeの発音[seism]の母音は二重母音ではなく二音節で、Iの方にはっきりしたアクセントがつくので気をつけて。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 30, 2022
Marierという他動詞は英語のmarryと違って「結婚させる」という意味で使い、「結婚する」は代名動詞のse marierを使うわよ。これに対して「離婚する」を意味するdivorcerは自動詞で、離婚の相手はde、d'avecかavecで示されるわよ。J'ai divorcé avec ma femmeはちょっと変だと感じる人もいるようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 31, 2022
英語とフランス語で微妙に綴りが違うものには注意が必要ね。たとえばconnexionやréflexionという仏単語があるけれど、英語ではそれぞれconnection、reflectionという綴りになるわ。フランス語のconnexionは動詞connecterの派生語、réflexionはréfléchirの派生語と理解されるわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 1, 2022
「私は手を洗う」は普通Je me lave les mainsで、文法的に正しいとはいってもJe lave mes mainsとはあまり云わないわよ。Je me lave mes mainsは間違い。手以外の身体の部分についても同じことが云えるわね。このmeは間接目的補語なので、複合過去は男女にかかわらずJe me suis lavé les mainsです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 2, 2022
Cerf(鹿)とnerf(神経)は語末のFを発音しない男性名詞だけど([sɛːʀ]と[nɛːʀ])、封建時代の「農奴」を意味するserfはFを読む[sɛʀf]が本来の発音よ。19世紀のリトレ辞書によると、複数形ではFを発音しない人もいるとのこと。現代では単数形でもFを発音しない場合があるようね。女性形はserve。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 3, 2022
Monologueが人に聞こえる独り言であるのに対して、soliloqueは基本的に誰にも聞かれない独り言よ。一方的にまくしたてるときにもこの単語を使うことがあるわ。演劇用語としては、俳優が舞台上に一人のときの独白がmonologueで、他の登場人物に聞こえないように観客に語りかけるのがaparté(傍白)よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 4, 2022
S'en allerという動詞は「立ち去る」という意味で、論理的な分析が難しいガリシスム(gallicisme)の代表的な一例ね。この動詞の複合過去はje m'en suis alléのようになるべきだけど、en allerが一つのものと感じられるので、je me suis en alléのように活用した例が大作家にすら見られるそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 5, 2022
【今週の一曲】Gros Mo – Paradis artificiel (2022) https://t.co/euvViRtajL
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 30, 2022
Dombrance – Pompidou (2022) https://t.co/yAdLt90mlt ドンブランスことベルトラン・ラコンブはボルドー出身のエレクトロポップのミュージシャン。アルバムRépublique électroniqueの収録曲はフランス第五共和政の歴代大統領の名前を冠している。ポンピドゥーとププッピドゥーをかけるのはありがち。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 30, 2022
X-Men – Première attaque (2015) https://t.co/1eN4FE5DWc Xメンはイルとキャシディーからなるパリの二人組ラップグループで、90年代から活動している古株である。この曲は2015年に発表されたセカンドアルバムModus operandiの収録曲で、生音のバンドサウンドがかっこいい。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 31, 2022
Marie-Flore – Je sais qu'il est tard (2022) https://t.co/E5HLwxI4xO 前の曲Mal barréはディスコだったので、マリーフロールまで悪夢のようなディスコブームに感染したのかと思ったが、この曲はメランコリックなスローナンバーで一安心。アルバムJe sais pas si ça vaからの先行曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 1, 2022
Villa fantôme – Série noire (2022) https://t.co/a7rdJ8RY32 ヴィラ・ファントーム(幽霊屋敷)は、90年代から活動していたソミュールのグループ、ラ・ルーダ・サルスカの中心人物二人、マニュとピエロが結成したグループで、2022年にデビューアルバムを出した。スカロックだがスカ風味は控えめ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 2, 2022
Tout simplement noir – J'suis F (1995) https://t.co/zGAr9EbzPl トゥー・サンプルマン・ノワール(単に真っ黒)は90年代パリ郊外のラップグループで、2枚だけアルバムを残した。J'suis F, complètement flyと歌っているが、「ラリっている」という意味だろう。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 3, 2022
Roméo Elvis – L'adresse (2022) https://t.co/9oqWt9B9sk ロメオエルヴィスは1992年ブリュッセル生まれのラッパー。人気歌手アンジェルの兄。3年ぶりのアルバムTout peut arriverから。2020年に性的暴力を女性に告発され、事実を認めて公式に謝罪して以後初めてのアルバムである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 4, 2022
Mecano – Dis-moi Lune d'argent (1991) https://t.co/ZtJEolcBnM 80年代スペインのグループ、メカノの代表的なヒット曲Hijo de la Lunaのフランス語版で、1991年のアルバムAidalaiのフランス版に収録された。クリップの監督はカナダのアーティスト、ルイス・フューレー。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 5, 2022