Une sorte de magicien a été invité au festival(一種のマジシャンがフェスティヴァルに招待された)という文で、inviterの過去分詞はmagicienに性数一致しているわね。論理的には主語はune sorteのはずだけど、「一種」が招待されたわけではないので、意味によって性数一致しているのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 6, 2022
Sourdreは「(水などが)湧き出る」という意味の動詞だけど、一人称、二人称の活用をもたない欠如動詞よ。不定詞と三人称直説法現在の活用以外はほとんど用いられないようね。過去分詞はsourdiで、アカデミーフランセーズによると女性形はないけれど、グレヴィスはsourdieという形を挙げています。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 7, 2022
グレヴィスの意見では、「ブラジャー」を意味するsoutien-gorgeは動詞soutenirとgorgeから成る本来*soutient-gorgeと綴るべき単語で、現在の綴りは分析の間違いによるものだということだけど、複数形は多くの場合、名詞+補語の合成名詞の複数形のルールに倣ってsoutiens-gorgeと綴られるのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 8, 2022
Souvenirという動詞は現代フランス語ではse souvenirという代名動詞としてだけ用いられるけれど、古くは非人称でのみ用いられる動詞だったそうよ。Il me souvient de l'avoir déjà vuはJe me souviensと同じ意味になるけど、前者のmeは間接目的補語、後者のmeは直接目的補語になるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 9, 2022
Plus souventは俗語的な古い言い回しで「決して、断じて」を意味するわよ。とはいえ本人が否定的な意味で云ったつもりでも、肯定的な「より頻繁に」という意味で理解される可能性があります。ユゴーの『レ・ミゼラブル』の一節では、この勘違いがユーモラスに扱われているわ。 pic.twitter.com/Otb8KNLR9y
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 10, 2022
微妙な違いだけど、男性名詞のspiralは「ひげぜんまい」の意味で、女性名詞のspiraleは「螺旋、渦巻き状のもの」の意味よ。「リングノート」はcahier à spiraleやcarnet à spiraleと呼ばれるわね。「螺旋階段」はescalier en spiraleともいえるけれどescalier en colimaçonということが多いです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 11, 2022
女性名詞のvisは「ビス」の意味で、語末のSを発音するけれど、ビス以外の螺旋状のものも意味するわよ。Escalier à visは螺旋階段だけど、この用語は古い石造りの鐘楼などに見られる、心柱から放射状に石段が伸びたものを指すことが多いの。Escalier en colimaçonは螺旋の中心が空間になっているもの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 12, 2022
【今週の一曲】Émilie Calmé et Laurent Maur – La valse des tricards (2022) https://t.co/UXuCDvde23 (インスト曲)
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 6, 2022
Zinée – Même pas mal (2021) https://t.co/uTsoEMDlQ6 ジネは仏南西部トゥールーズ出身の女性ラッパー。2021年の10曲入りデビューアルバムCobaltから。ラッパーとしては珍しいかわいらしい声が個性的だが、音楽そのものはメランコリックであり、陰鬱といってもいいほどだ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 6, 2022
2 Bal 2 Neg' feat. Doréa – Que faire ? (1996) https://t.co/QYrdbYFD7G 二つのラップグループ、ドゥー・バルとドゥー・ネグの合体プロジェクトによるアルバム3x plus efficaceからのヒット曲。ドゥー・バルのメンバーは双子で、有名ラッパー、パッシーのいとこ。後にビソ・ナ・ビソに参加する。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 7, 2022
Florent Marchet – De justesse (2022) https://t.co/Mrr1kyroNf フロラン・マルシェは1975年ブールジュ生まれのシンガーソングライターであり、作家でもある。8年ぶりのソロアルバムGarden Partyから。一般的な人気はそれほどないが、優れたメロディーメイカーのセンスが発揮されている。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 8, 2022
UTO – Souvent parfois (2022) https://t.co/jv1zlaepKI ユトはエミールとネーザという男女の二人組。デビューアルバムTouch the Lockから。ローランドジュピター6やメロトロンなどの古い機材を用いたエレクトロポップ。これは抑揚がない声でミニマルなメロディーを歌う歌。鐘の音が印象的だ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 9, 2022
Big in Jazz Collective – Come Together (2021) https://t.co/JQbAzDTIoCビッグ・イン・ジャズ・コレクティヴはマルチニーク、グアドループ、ハイチの8人のミュージシャンが集まったアフロカリビアンジャズのグループ。デビューアルバムGlobalに収録のビートルズナンバーのカヴァー。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 10, 2022
Miel de Montagne ft. Jacques – Le tuto (2022) https://t.co/5bXX5Uaaui ミエル・ド・モンターニュことミラン・カンシュドーダンのセカンドアルバムTout autour de nousから、ジャックとのデュエット。ディスコリヴァイヴァルにはうんざりな私にもこの曲は素直に聴ける。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 11, 2022
Liane Foly – La vie ne m'apprend rien (1998) https://t.co/oguiyFTDw3 1962年リヨン生まれの歌手リアーヌ・フォリーのヒット曲だが、ダニエル・バラヴォワーヌが1980年に歌った歌のカヴァーである。オリジナルはヒットしなかったが、このヴァージョンはリアーヌ・フォリーにとって最大の成功作。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 12, 2022