「胃」は英語でstomachだけど、フランス語ではestomacね。語末のCは発音しないわよ。この名詞の系統の形容詞はstomacalで、語頭のEがとれるの。「胃の」の意味ではgastriqueの方が普通ね。使用頻度が低い形容詞にstomachique([stɔmaʃik])があり、これは「胃の消化によい」という意味。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 13, 2022
Stupéfaitとstupéfiéは両方とも「啞然とした」という意味で、後者はstupéfierという動詞の過去分詞ね。一方stupéfaitの方はもともと形容詞だったけど、類推によってstupéfaireという動詞がつくられ、動詞の過去分詞としても使われるようになったそうよ。リトレ辞書にはこの動詞が載っていないわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 14, 2022
Souhaiterという動詞の発音はHのせいでわかりにくいけれど、半子音を含む[swɛte](あるいは[swete])よ。この動詞が後ろに不定詞を伴う場合、Il souhaite partir au plus tôt、Il lui souhaite de se rétablir promptementのように、間接目的補語があるとdeがつきます(前者にもdeをつけられる)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 15, 2022
「しみ、汚れ」を意味する女性名詞tacheと「仕事、タスク」を意味する女性名詞tâcheは、アクサンの有無だけでなく、本来は発音も違うとされるわ。前者は前寄りのアの[taʃ]で、後者は後寄りのアの[tɑʃ]だそう。これは動詞tacher、tâcherなどについても同じ。そんなに気にしなくてもいいけどね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 16, 2022
ウィトゲンシュタインのことば「語り得ぬことについては沈黙しなければならない」の仏語訳はCe dont on ne peut parler, il faut le taireよ。「黙る」という意味のse taireはほぼ常に代名動詞で用い、他動詞としての用法は文章語に限られます。また、ne peutの後のpasは頻繁に省略されるわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 17, 2022
「時間」(temps)と同族の形容詞にtemporaire(一時的な)とtemporel(つかの間の)があり、前者が広く用いられるけど、これとよく似たtemporalはtempsと無縁で、女性名詞tempe(こめかみ)と同族の形容詞「こめかみの、側頭の」なのよ。それでも「時間性」という意味の女性名詞はtemporalitéね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 18, 2022
動詞の活用の中で書きことばの前過去はほぼ使わないけれど、これと似た用法をもつ口語的な活用に複々合過去があるわよ。Quand vous avez eu parlé, il s'est retiréは「あなたが話してしまうと彼は退出した」という意味で、この複々合過去は行為の完了と行為の継起の速さを強調しているわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 19, 2022
【今週の一曲】Lomepal – Tee (2022) https://t.co/BOCNiQzB5Q
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 13, 2022
Myriam Gendron – C'est dans les vieux pays (2021) https://t.co/Z3WFPG5oeW オタワ生まれでモントリオールで活動するフォーク歌手、ミリアム・ジャンドロンのアルバムMa délireから。カナダ民謡を元にしたギター弾き語りの歌。ボディー/ヘッドのビル・ネイスが参加している。♡
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 13, 2022
Alpha Wann – Stupéfiant et noir (2018) https://t.co/mXj6abc6dt アルファ・ワンは1989年パリ生まれのラッパー。ネクフーとともにラップグループ1995のメンバーだった。2018年のソロデビューアルバムUne main lave l'autreから。沈み込むような雰囲気の一曲。
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Cécile Hercule ft. Tim Dup – Du ciel, de la neige (2022) https://t.co/WfazLIIp0b リヨン出身の歌手、セシル・エルキュールのサードアルバムPerdue au milieuから、ティム・ダップとのデュエット曲。際立った個性はないが、繊細な感覚のポップスである。
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Les Supporters – Allez les Verts (1976) https://t.co/F26wXERjGI 炭鉱の町サンテティエンヌのサッカーチームはそのチームカラー緑にちなんでレ・ヴェールと呼ばれるが、これはその応援歌にして大ヒット曲。応援歌らしからぬ哀愁メロディーに70年代の典型的なロックギターがメラメラと絡む珍曲。
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Clair – Saint-Gilles-Croix-de-Vie (2022) https://t.co/uj20bgzNnU クレールはカトリーヌのレーベル、メゾン・マジックの第一弾アーティストで、作詞作曲はカトリーヌ。曲名「サンジルクロワドヴィ」は大西洋沿岸ヴァンデ県の海水浴場がある町の名前。のんびりした懐かしい雰囲気のポップス。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 18, 2022
Aya Nakamura – Djadja (2018) https://t.co/BFbZOEOozJ アヤ・ナカムラは1995年バマコ(マリ)生まれのR&B歌手。この歌「ジャジャ」が大ヒットし、世界で最も人気があるフランス語圏の歌手と呼ばれるようになった。俗語や造語を使った歌詞だが、題名のdjadjaは「嘘つきの男」のことだそう。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 19, 2022