カミュの『ペスト』にDes théories de femmes se rendaient aux lieux où leurs proches se trouvaient enterrésという文が出てくるわ。「女性理論」がいったいどうしたのかと考えて混乱するかもしれないけど、théorieには「行列」という意味があるの。辞書を引けば済む話なのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 20, 2022
「魔法瓶」を意味するthermosは日本でサーモスと呼ばれる商標から来ているけれど、un récipient(容器)と考えるかune bouteille(瓶)と考えるかによって、男性名詞として扱うか女性名詞として扱うかが変わるわよ。辞書によっては頭文字を大文字にしていることがあるわね。発音は[tɛʀmoːs]。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 21, 2022
「『赤と黒』の作者」と書きたいとき、l'auteur de Le Rouge et le Noirと書きたくなるけど、これが間違いではないとしてもl'auteur du Rouge et le Noirの方が一応規則にかなっていると云えるようね。この不自然さを避けるためにはl'auteur du roman Le Rouge et le Noirとすればいいそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 22, 2022
マクロン大統領を君主に見立てた「マクロン王国」のような女性名詞にMacronieがあるわよ。マクロンの取り巻き、党員、さらに広く支持者を意味する場合とマクロン政権下のフランスを意味する場合があります。シラク政権下ではChiraquie、サルコジ政権下ではSarkozieということばが使われていたわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 23, 2022
英語で「タイトル」はtitleだけど、フランス語ではtitreという男性名詞よ。語源はラテン語のtitulusなので、LがRに変わったと考えられるわね。「『オレリアン』という題名の小説」はle roman intitulé Aurélienと云えます。Un athlète titré plusieurs foisは「何度も優勝した陸上選手」。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 24, 2022
フランス語でチーズのことをle fromageというけれど、チーズの名前はこれに合わせてほぼ全てが男性名詞よ。ブリーなんかも見た目は女性名詞っぽいけどle brieです。それでもいくつか女性名詞のチーズがあり、有名なものにはミモレットヴィエイユ(mimolette vieille)やトム(tomme)があるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 25, 2022
Ils ont tous leurs bagagesという文は発音によって意味が変わるわよ。もし語末のSを発音すると「彼らは全員荷物をもっている」という意味で、Sを発音しないと「彼らは荷物を全部もっている」ということになるの。前者のtousは主語ilsと同格の代名詞、後者はles bagagesにかかる形容詞なのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 26, 2022
【今週の一曲】Pomme – Nelly (2022) https://t.co/OfzIEw3jSc
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 20, 2022
Tiakola – M3lo (2022) https://t.co/WYDHvCVYdu ティアコラことウィリアム・ムンダラは、セーヌサンドニ県ラクールヌーヴ出身のコンゴ系フランス人のラッパー。ラップグループ、カトルクースのメンバーで、Méloはソロデビューアルバム。メローでスムーズなフローがメロディアスで、大変によい。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 20, 2022
Canada – Mourir les sirènes (1987) https://t.co/N7wy3hBQhq カナダという名前だがフランスのグループで、この曲だけがヒットした一発屋。実に大味でキッチュなバラードだが、メンバーのジルダ・アルゼル、ジャック・ヴェネルーゾ、エリック・ベンジーは解散後にそれぞれ作曲家として活躍した。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 21, 2022
Klub des Loosers & L'Impératrice – Je danse (2022) https://t.co/s4ZVDVv9zP レコードの日のための特別セッションで、クラブ・デ・ルーザーの覆面ラッパー、フザティとディスコファンクバンド、ランペラトリスの共演曲。アナログシングルが限定300枚だけリリースされた。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 22, 2022
Joulik – Nos vies (2022) https://t.co/0Ibiffumhm ジュリックは南仏ヴォークリューズ県出身の三人組。ギター、ウードなどの弦楽器奏者、チェロ奏者、アコーディオンとパーカッション担当からなる。ワールドミュージックとシャンソンの要素をもつフォークで、ロジョなどが好きな人にお薦め。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 23, 2022
Térez Montcalm – Je n'attendais que toi (2009) https://t.co/mUG9R9HOoB テレーズ・モンカルムは1963年ケベック生まれのジャズ歌手。ハスキーな声が特徴的である。これはクロード・ルルーシュ監督の1983年の映画『恋に生きたピアフ(Édith et Marcel)』の歌で、フランシス・レー作曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 24, 2022
The Limiñanas & Areski Belkacem – La musique (2022) https://t.co/1hu64oxyP8 ペルピニャンのサイケデリック夫婦、ザ・リミニャナスがブリジット・フォンテーヌのパートナー、アレスキー・ベルカセムをフィーチュアしたナンバー。コンピレーションアルバムElectrifiedから。実にサイケな一曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 25, 2022
Stupeflip – Je fume pu d'shit (2002) https://t.co/RqOPxlSoCt 個性派ヒップホップグループ、ステュペフリップのデビュー曲で、「もうマリフアナたばこは吸わない」というコミカルな歌。フランスニューウェイヴを代表するミュージシャン、ジャクノのプロデュースで、後の音楽性とはかなり違う。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 26, 2022