列挙の最後に付け加える「などなど」はetc.と書き、フランス語の発音は「エトセトラ」ではなく「エトセテラ」風になるわよ([ɛtseteʀa])。これはラテン語のet cetera(あるいはet cætera)を省略したものね。このetc.が文末に来た場合、さらに終止符(.)や中断符(…)を付け加えることはしません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 10, 2022
「出来事」を意味する名詞の伝統的な綴りはévénementで、1990年の改革正書法の綴りではévènementだけど、アカデミーフランセーズ辞書の最新第9版は定義中で新しい綴りだけを使っているわよ。アクサンテギュがついたEは狭いEだけど、19世紀のリトレ辞書が既に第2音節のéの発音は広いEだとしています。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 11, 2022
アクサンがつかない開音節のEは脱落性のE(e caduc)と呼ばれ、発音されないことが多いけれど、これを除くフランス語の母音字は原則的に必ず発音されるのよ。特に日本語話者はOUやIを落としがちなので注意しましょう。たとえばÉcoutezをék'té、universitéをunivers'téと発音しがちです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 12, 2022
「明白な」という意味の形容詞évidentは、特にCe n'est pas évident、C'est pas évidentなどの否定文においてfacile(容易な)の類義語として用いられることがあるわよ。アカデミーフランセーズはこの用法を認めておらず、Ce n'est pas facile、C'est difficileと云うことを勧めています。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 13, 2022
Exactionは「(税の)不当徴収」という意味で、複数形だと「(民衆に対する)暴虐」の意味になるわよ。一見したところでは形容詞exact(正確な)との関係がなさそうだけど、実は語源が共通するの。いずれも動詞exigér(要求する)と語源の関わりがあり、exactは「要求されたとおり」が原義だそう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 14, 2022
S'excuserという代名動詞は「謝る」という意味で用いることがあるけど、これは三人称が主語の場合に広く行われる用法で(Il s'est excusé)、一人称が主語のJe m'excuseは曖昧であるというのがアカデミーフランセーズの見解よ。Je vous prie de m'excuser、Excusez-moiと云った方がいいとのこと。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 15, 2022
Faute d'attention, il commet des fautes d'inattentionはことば遊びのような文だけど、「注意不足のために、彼は不注意による誤りを犯す」という意味よ。冠詞がつかないfaute de qqchは「~が足りないので」という意味の副詞句で、名詞として使うfauteにかかるdeは誤りの原因を示しているの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 16, 2022
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【今週の一曲】Le Flegmatic – Le monde sauvage (2022) https://t.co/a44Lgg9GLa
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Prince Waly – Walygator (2022) https://t.co/Nni0VOOLXQ プランス・ワリーは1991年モントルイユ生まれのセネガル系ラッパー。本名を冠したアルバムMoussaから。フー!シャテルトンやアンシャンテ・ジュリアなど、バラエティーに富んだゲストをフィーチュアしている。スムーズなコーラス部分がよい。
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Tito Prince – Hôpital Delafontaine (2013) https://t.co/2IOwOzcUG3 ティト・プランスはパリ郊外エソンヌ県ヴィニュースゥルセーヌ出身のコンゴ系フランス人ラッパー。EP、Un prince dans un HLMの収録曲。路上で刺されて入院したときの実体験を歌った歌で、現代フランス社会の批評になっている。
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Yoa – Bootycall (2022) https://t.co/HmQPBXAdtK ヨアことヨアナ・ボルズリは2021年にEP、Attenteでデビューした歌手、女優。この曲はセカンドEP、Chansons tristes(悲しい歌)の収録曲。メランコリーが持ち味だが、これは別に悲しくないダンサブルでポップな歌である。
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Justine Louise – La tribu (2022) https://t.co/IjJe58MvI9 ジュスティーヌ・ルイーズはバスーン奏者でピアニストだそうだが、これはギターを中心としたフォークである。5曲入りEP、Le cheminから。このクリップは彼女が電気も水道もなしで暮らしているフィンランドの森で撮影したもののようだ。
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Seth Gueko – Shalom Salam Salut (2011) https://t.co/OKIpyWIUH4 セト・ゲコは1980年ポントワーズ生まれのラッパー。アーティスト名は映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の主人公の名前。2011年のセカンドアルバムMichto収録のこの曲はベリュリエ・ノワールの有名曲Salut à toiのもじり。
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Pierre Lapointe, Fishbach – L'origine du mal (2022) https://t.co/hjRo9MUJr3 21世紀のケベックを代表するシンガーソングライター、1981年アルマ生まれのピエール・ラポワントとフランスのアーティスト、フィッシュバックのデュエット。セバスチアン・マルニエ監督の映画『悪の根源』のテーマ曲。
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Fatal Bazooka ft. Yelle – Parle à ma main (2007) https://t.co/33SEYWIS51 1973年生まれのコメディアン・俳優のミカエル・ユーンの冗談ヒップホップグループ、ファタル・バズーカ(架空のラッパーの名前でもある)が当時テクトニックで人気だったイェルと共演したヒット曲。時代を感じさせる。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 16, 2022