Hidalgo l'emporte largement à Parisは「イダルゴはパリ(の市長選)で大勝した」という意味で、l'emporter (sur qqn)は「(~に)勝つ」という意味よ。このl'は具体的な何かを表したものではないけれど、争いの結果、戦利品を「もっていく」という発想があると考えてもいいでしょうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 6, 2020
「大さじ(15㎖)」、「中さじ(10㎖)」、「小さじ(5㎖)」はフランス語でそれぞれcuillère à café (ou à thé)、cuillère à dessert、cuillère à soupe (ou à table)よ。「すりきり一杯」はcuillère rase、「山盛り一杯」はcuillère combleで、特定されていない場合は普通すりきりね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 7, 2020
順序が逆になっていますが、「小さじ」、「中さじ」、「大さじ」の順です。失礼しました。
Causeは基礎単語だけど、現代フランス社会においては特別なニュアンスを背負っているわよ。Bonne causeはチャリティーなどを行う立派な大義名分のことで、mourir pour une causeは「大義(信条)のために死ぬ」という意味。C'est pour la bonne causeは「これは世のため人のためです」という雰囲気ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 8, 2020
フランスの首相という役職は第五共和制の開始時1959年に新しくつくられたものなのよ。大文字の使い方がちょっと変わっていて、le Premier ministreとPだけを大文字にするのが普通です。大臣は管轄が大文字なるので(法務大臣はle ministre de la Justice)、首相の管轄がPremierだと云えるのかも。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 9, 2020
「桜の花」はfleur de cerisierだけど、普通は複数形でfleurs de cerisierになるわね。これは桜の「花」というものの複数形であり、桜の木の本数は問題にされていません。公園には何本も桜の木があるのだからcerisiersとするべきではないかという気もするけど、単数形で大丈夫なのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 10, 2020
ベルギーとスイスのフランス語圏で、70はseptante(Pを発音する)、90はnonanteというのが公式よ。80については違いがあって、ベルギーではフランスと同じquatre-vingts、スイスではhuitanteという形を用いるわね。以前は80についてoctanteという言い方もあったけれど、今は使われません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 11, 2020
サド侯爵の『ソドム120日』のフランス語題は、手稿を尊重するとLes 120 Journées de Sodomeなのよ。しかしポヴェール版全集もプレイヤード版もLes Cent Vingt Journées de Sodomeという題名にしているの。文章中の数字は大きな数字や日付などの例外を除くとできるだけラテン文字で書き出すのが規則よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 12, 2020
【今週の一曲】P.r2b – Dolce Vita (2020) https://t.co/2WpHLzz6ue
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 6, 2020
Muddy Monk – Mylenium (2020) https://t.co/jv0U2Nu2Ik マディ・モンクことギヨーム・ディートリッシュはスイス人のエレクトロミュージシャンで、ミス・サイザーやイションとの交流がある。セカンドアルバムUltra Tapeの収録曲。異形の美しさを感じさせるクリップがよい。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 6, 2020
Lucien Francoeur – Le rap à Billy (1983) https://t.co/trCmqEt1d9 カナダフランス語圏におけるラップ模索期の一曲。題名はロカビリーのもじり(rockabilly→rock à Billy)。やはり当時ラップはコミカルな文化として受け入れられたことがわかる。リュシアン・フランクールは詩人、作家でもある。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 7, 2020
Hervé – Addenda (2020) https://t.co/VrEjuuszg9 新世代のアーティストとして注目を集めているエルヴェ・ルスールのデビューアルバムHyperから。音楽的にはエレクトロポップで、ラップを通過したスタイルのヴォーカルだが、伸びがない息切れ気味の声を逆手にとって自らの個性にしている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 8, 2020
Elle & lui – Fleur de sel (2020) https://t.co/oCGMnmMonO エル・エ・リュイは「彼女と彼」という馬鹿っぽいアーティスト名だが、1998年生まれのラナ・ジェラン(俳優のダニエル・ジェランの孫)のプロジェクト。エレクトロポップだが、明快なディスコ調のダンサブルな歌である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 9, 2020
KC LMNOP – Ta yeul' (Vis ta vie pis reste en vie) (1996) https://t.co/dgEfRA156w KC・LMNOPことジョゼフ・クロードフランソワ・シマールは1970年生まれのケベック人ラッパーで、この曲を含むアルバムはフランス語圏カナダで初めてヒットしたラップのフルアルバムだと云われる。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 10, 2020
Rodolphe Burger – Bleu bac (2020) https://t.co/z9U8qlLvnQ ロドルフ・ビュルジェは1957年コルマール生まれのミュージシャンで、以前はキャット・オノマのメンバーとして活動していた。夜を思わせる怪しげなロックサウンドにトークオーヴァースタイルのヴォーカルが乗るという個性的なスタイル。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 11, 2020
Julien Doré – La fièvre (2020) https://t.co/A1EwdxS37b 1982年生まれのジュリアン・ドレは2007年にテレビのオーディション番組で優勝した。2015年にはヴィクトワール賞で最優秀男性アーティスト賞をとっている。この「熱病」という題名の歌は地球温暖化に関するものである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 12, 2020