動詞pardonnerとobéirは、人を主語にした受身は可能だけど、人は直接目的補語ではなくて間接目的補語になるという共通点をもっているのよ。よって「彼女は許された」はelle a été pardonnéeと云えるけれど、「彼女を許した」と云うときは、je l'ai pardonnéeではなく、je lui ai pardonnéと云うのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 22, 2024
「私は今出発しなければならない」ということをil fautを使って云うとき、Il faut que je parte maintenantとIl me faut partir maintenantの両方が可能なので、不定詞を使った方が楽だと思うかもしれないけど、接続法を使った方が耳で聞いてわかりやすいのよ。不定詞の方が書きことば的に響くの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 23, 2024
女性名詞cesseは「中止、中断」という意味で、特にsans cesse(休みなく)という成句が用いられるわね。一方、n'avoir de cesse queは接続法を伴い、「~するまでやめない」という意味よ。Elle n'aura de cesse qu'on n'ait accepté son projet(彼女は自分の計画が認められるまであきらめないだろう)
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 24, 2024
「出発する」という意味の自動詞はpartirで、「再出発する」はrepartirだけど、répartirは「分配する」という意味の他動詞よ。動詞の活用はpartirとrepartirは第三群不規則動詞だけど、répartirは第二群規則動詞なの。古くは「分ける」という意味の他動詞partirがあったそうだけど、今は使われないの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 25, 2024
サポーターの意味の名詞supporterやリポーターの意味の名詞repporterの語末は[œːʀ]と発音されることが多いけれど、ここでのEの発音はアクサン記号がつかない字母としての発音ではなく、あくまで英語の真似をした発音なのよ。閉音節のアクサン記号なしのEはエになるという原則は変わりません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 26, 2024
語末のアクサン記号がつかないEやESをエと発音する悪い癖がどうしても抜けない人がいるけれど、語末のE(S)はその直前にある子音を発音させるための記号であって、母音ではないと考えた方がいいのよ。四文字以上の仏単語の語末にあるアクサン記号がつかないEとESは絶対に発音しません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 27, 2024
主語と動詞を倒置するとき、母音衝突を避けるために意味をもたないTを挟むことがあり、たとえばil vaを倒置するとva-t-ilになるわね。この綴りに引きずられて、s'en allerの命令形Va-t'enを*va-t-enと書かないようにしましょう。一方、Allez-vous-enの方はトレデュニオンを使うのが正しいのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 28, 2024
【今週の一曲】Lulu Van Trapp – L'amour et la bagarre (2024) https://t.co/McujY6NF7c
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 22, 2024
Flèche Love – Amour quantique (2024) https://t.co/p9HceoI7gL フレッシュ・ラヴことアミナ・カデリは1990年ジュネーヴ生まれのアルジェリア系ミュージシャン。これはこの名義でのサードアルバム、Guérisonの収録曲。以前はカドボスタニーというグループでボーカルを務めていた。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 22, 2024
Les Flamants roses – Allô Betty (1984) https://t.co/sXFuCUzwFz レ・フラマン・ローズ(ピンクフラミンゴの意味)は80年代のネオロカビリーグループで、残したフルアルバムはBoum chez les Flamants rosesの一枚だけ。仏領ギアナ出身の兄弟グループで、ドゥーワップを採り入れたスタイル。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 23, 2024
Fanny Polly ft. KT Gorique – Jour de match (2024) https://t.co/0kQZ5GUTKz ファニー・ポリーは1987年カンヌ生まれのラッパー。これは3曲入りEP、Terrainの収録曲で、コートディヴォワール出身のラッパー、カテ・ゴリックをフィーチュアした曲。ピアノループのメランコリックな響きが印象的。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 24, 2024
AnNie .Adaa – Glacé (2024) https://t.co/F6z4ppJPEh アニー・アダアは1997年ヴァルドマルヌ県ノジャンスュルマルヌ生れのラッパー。これはアルバム、Juste un peu de cielの収録曲。男性だがアーティスト名アニーは母親の名前からとっている。スムーズさと正反対のせせこましいリズムがよい。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 25, 2024
Les Costars – Je te veux (1983) https://t.co/Vj7nE5i4N0 レ・コスタールは80年代前半に活動したロケンロールバンド。トレーシー・ウルマンと同時期の60年代レトロ。ボーカルのクロード・シトリュックは『バティノールおじさん』の子役などで知られる俳優、ジュール・シトリュックの父親。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 26, 2024
Corridor – Jump Cut (2024) https://t.co/9NMgEdvvne コリドールはモントリオールを拠点に活動するロックグループ。サブポップレーベルと契約したアーティストで、フランス語で歌うのはこのグループが初めて。これは4枚目のアルバム、Mimiの収録曲。トランス感覚があるギターロック。♡
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 27, 2024
Isabelle Adjani – Ohio (1983) https://t.co/nUg10VDpTb イザベル・アジャーニは1955年パリ生まれの女優。これは歌手としてのデビューアルバム、Isabelle Adjaniの収録曲。セルジュ・ガンズブールが詞曲とプロデュースを担当していた。このアルバムの40年後2023年にセカンドアルバムが出た。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 28, 2024
Je vous en prieという短い文にフランス語学習者が発音を苦手にしている子音が四個含まれています。この動画ではこれらの子音の発音の練習の仕方をわかりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください。よろしければチャンネル登録と高評価をお願いします。