たとえばallerの二人称単数形の命令形はvaで、直後にyが来るときは母音衝突を防ぐためにVas-yというけれど、Va y mettre un peu d'ordreのようにyがallerではなくてこれに続く不定詞の補語である場合は、このSがつかないわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 17 juin 2019
同一音を繰り返して用いる技法をallitération(頭韻)と呼ぶわよ。ラシーヌの『アンドロマク』の詩句Pour qui sont ces serpents qui sifflent sur vos têtes ?のS音の反復が有名な例ね。蛇がたてる音を想起させる効果があるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 18 juin 2019
果物のカシス(黒すぐり)はcassisで語末のSを発音するけど、コートダジュールの西端の町カシ(Cassis)と「道路を横断する排水溝」の意味のcassisは語末のSを発音しないわよ。果物のカシスの名前はフランス語から来ていて、英語ではblackcurrantというわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 19 juin 2019
Amateur(愛好家)という形容詞・名詞の女性形については諸説あるわよ。よく使うのがamatrice、次がamateure、ごくまれにamateuseが使われるわ。伝統的には女性にも男性形を用い、特に「アマチュア」の意味の名詞のときには女性にも男性形を使うと云われています。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 20 juin 2019
Anomalという形容詞とanormalという「異常な」を意味する形容詞は字面も意味もよく似ているわね。語源は無縁だけど、後者の方が前者よりも「異常」の度合いが強いと考えられるわ。それでも名詞についてはanomalieが両者の意味をカヴァーするものとして使われることが多いわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 21 juin 2019
Appareilという単語は電話で「どなたですか」(Qui est à l'appareil ?)と聞くときと「写真機」の意味のappareil-photoでよく使うけど、飛行機の「機体」の意味でも使うことを覚えておいてね。L'appareil vient de décoller.
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 22 juin 2019
Apparaîtreという動詞は複合時制をつくるのにêtreとavoirの両方の助動詞を使うけど、特に三人称単数の場合はil a apparuという母音衝突を避けるためにil est apparuというと云われるわね。Disparaîtreは助動詞にavoirを使うのが普通よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 23 juin 2019
【今週の一曲】Salomé Leclerc – Nos révolutions + La fin des saisons (2019) https://t.co/2vNRqj6dwf
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 17 juin 2019
Tessa B. – Repose en paix (2019) https://t.co/WuMayHPCT9 テッサ・Bはアーバンポップの女性ヴォーカリスト。ブーバが「フランスのラップよ、安らかに眠れ」と歌ったのにならい、「フランスのヴァリエテよ、安らかに眠れ」と歌う。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 17 juin 2019
Arabelle – Je joue du bas du dos (1971) https://t.co/ANLI4kPOUt アラベルは70年代から80年代にかけて数枚のシングルを出した女性歌手。詳細が不明な歌手だが、唯一のアルバムは72年の日本制作盤『愛の妖精』である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 18 juin 2019
Cléa Vincent – Nuits sans sommeil (2019) https://t.co/CL541ohFOq クレア・ヴァンサンのセカンドアルバムのタイトル曲。ファーストは80年代風のサウンドだったが、セカンドではドリームポップ風の音になっている。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 19 juin 2019
La Pietà – La moyenne (2019) https://t.co/wGhL8LrqgM ラ・ピエタは「嘆きの聖母像」を名乗っているが、キリスト教とは無縁な挑発的女性アーティスト。すれっからしな雰囲気のスラム(詩の朗読)がよい。これは注目が必要でしょう。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 20 juin 2019
Vanille – Suivre le soleil (2019) https://t.co/TC865JjZGL ヴァニーユはジュリアン・クレールの娘。親の七光りみたいなものかと思ったがそれほど悪くない。ボサノヴァはフランスのポップスだと勘違いしている人にお勧め。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 21 juin 2019
Eiffel – Chasse spleen (2019) https://t.co/p9fhvtNhI7 エッフェルの7年ぶりのアルバムStupor Machineの収録曲。ソロ活動だけでなくさまざまなミュージシャンとの共演があるロマン・ユモーの凝った曲がいい。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 22 juin 2019
Maxime Le Forestier – Date limite (2019) https://t.co/7uUnp3tROg 68年世代のシンガーソングライター、マクシム・ルフォレスティエの6年ぶりのアルバムから。つけ髭の子供が出てくるのは、むかし髭面がトレードマークだったから。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 23 juin 2019