テレビの一般人参加のオーディション番組のことをtélé-crochetというわよ(複数形はtélé-crochets)。ラジオだとradio-crochetで、両方とも男性名詞扱いです。このcrochetは「フック」のことだけど、むかし人気のない芸人の襟をフックをつけた長い棒で引っ張って退場させたことから来ているそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 24, 2020
動詞のcuisinerは「料理する」という意味で自動詞でも他動詞でも用いられるけど、他動詞で人を直接目的補語にとる用法もあるわよ。Les inspecteurs ont cuisiné le suspectというと、「刑事は容疑者を締め上げた」という感じね。日本語でも「こいつをちょっと料理してやれ」という言い方をするかしら。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 25, 2020
アラン・ロブグリエの小説『嫉妬』の原題はLa Jalousieだけど、この単語は「ガラリ戸(可動ルーバー建具)」と呼ばれるもののことも意味するのよ。これは家の女性が外から見えないようにするための建具で、オリエントのイメージがあるわね。この小説の舞台もどこかの植民地だと思われるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 26, 2020
フランス語のことはle françaisあるいはla langue françaiseというわよね。それではlangue de Franceは何を意味すると思う?現代の文脈では「フランスで話されている言語」を意味することがあるわよ。たとえばL'arabe est une langue de Franceといえるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 27, 2020
Abject、compact、correct、directなどの形容詞は、男性形でも語末のCTを発音するわよ。Eで終わる男女同形ではないことに気をつけましょう。これと違ってsuspectは男性形だとCTを発音しないわね。Exactの場合、男性形のCTは発音してもしなくてもいいけど、CTを読まないのは気取って聞こえるかも。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 28, 2020
ババロアというお菓子があるけど、この名前はフランス語のbavaroisから来ているわよ。このbavaroisはBavière、つまりドイツの「バイエルンの」という意味の形容詞が男性名詞になったものね。一方女性名詞bavaroiseはお茶に卵黄、キルシュ、牛乳などを加えた飲み物のこと。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 29, 2020
Je t'écoute, mais je ne t'entends pasは「一所懸命聞こうとしているけど、何を云っているのか聞こえない(わからない)」という意味になるわね。Je t'entends, mais je ne t'écoute pasは「声は聞こえているが、話を聞くつもりはない」という意味になるかしら。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 30, 2020
【今週の一曲】Tim Dup – Une autre histoire d'amour (2020) https://t.co/EQskHkiHQQ
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 24, 2020
Daniel Jea – À l'instinct, à l'instant (2020) https://t.co/dCszHstSn3 ダニエル・ジャーはスタジオミュージシャンのギタリストだったが、2010年にソロデビューした。これはサードアルバムのタイトル曲。女性ドラマー二人とのトリオという意表を突く編成で、ひきつったような音のロックを聴かせる。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 24, 2020
Kent – Dis-moi, est-ce que tu m'aimeras ? (1996) https://t.co/F2WaOHnczG 1957年リヨン生まれのケントことエルヴェ・デスペスは、元スターシューターのヴォーカリストで、漫画や小説もものする多才なアーティスト。このクリップはマリオン・ヴェルヌー監督で、マチルド・セニェが出ている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 25, 2020
John Greaves – Air de la lune https://t.co/7eclX1Cm50 元ヘンリー・カウのベーシスト、ジョン・グリーヴズはパリに活動拠点を移している。特にヴェルレーヌをテーマにした作品が多いが、これは2015年のアルバムVerlaine gisantの収録曲。ジャンヌ・アデッドがヴォーカル。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 26, 2020
Kolinga – Kongo ft. Gaël Faye (2019) https://t.co/4bfPh8fW2g コリンガはバスク地方大西洋沿岸の町バイヨンヌのコンゴ系女性レベッカ・ンブングーを中心としたプロジェクト。これはルワンダ系フランス人ラッパー、作家のガエル・ファイユのラップをフィーチュアした曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 27, 2020
Loco Locass – Libérez-nous des libéraux (2004) https://t.co/kdiV4TXh7X ケベック独立派のラップグループ、ロコ・ロカスの「自由主義者から我らを解放せよ」という歌。連邦主義を掲げる自由党主導のケベック政府の産業再編政策に抗したもの。間抜け美を感じさせる独特なサウンド。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 28, 2020
Soumeya – Archives (2020) https://t.co/ltGdPLJtKl スメヤ・ベンセディックはマルセイユ出身のアルジェリア系女性ラッパー。これはオリエンタルなバックトラックに乗せて自分の生い立ちを率直に語る曲で、テニス選手だった頃の映像が使われている。繊細な感受性を感じさせるラップである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 29, 2020
Maxime Le Forestier – Né quelque part (1987) https://t.co/MjXBxobXGS 1949年パリ生まれのマクシム・ルフォレスティエが「人は生まれるところを選ぶことはできない」と平等を歌う歌。ズールー語のコーラスが挿入されたワールドミュージックブーム黎明期のヒット曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 30, 2020