「カステックス内閣」のことはgouvernement Castexというわよ。マクロンが大統領で、カステックスは首相なので、語感としては首相がトップである「内閣」がgouvernementというのはぴんとこないかもしれないわね。Présidence Macronが「マクロン政権」という日本語に当たるでしょうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 28, 2020
フランス語の逆さことば(verlan)で、arabeはbeurになるけど、これをもう一度ひっくり返したrebeuという形もあるわよ。二回ひっくり返したら元に戻りそうなものだけど、隠語の論理からそうならないのね。他にもfemme→meuf→feumeu、flic→(keufli→)keuf→feukeuなどの同様の現象が見られるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 29, 2020
Se laver les mainsは「手を洗う」という意味だけど、Je m'en lave les mainsは比喩的に「私にその責任はない(私は関係ない)」ということを意味するわよ。イエスの磔刑を求める群衆に対して、ピラトが手を洗って「この人の血につきて我は罪なし」と答えたという逸話から来た表現ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 30, 2020
「フリーキック」のことはcoup franc、「フリーメーソン」のことはfranc-maçon、「自由港(free port)」のことはport francというわね。このように英語のfreeがフランス語のfrancに対応する場合があるわ。Francの「率直」という意味は「自由に発言する」ことから来ていると考えられるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 1, 2020
ニューヨークのマンハッタン(Manhattan)の発音は普通[manatan]で、Hの前にポーズを置くことはしないわよ(マナターヌ風)。また、ANは鼻母音になりません。このように外国語起源の語末のANは鼻母音にならないことが多いけど、JonathanやMorganなどの名前については多少のためらいがありうるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 2, 2020
「ベーシックインカム」のことはrevenu universelあるいはrevenu de baseというわよ。どうしてrevenu basiqueといわないのかと思うかもしれないけど、basiqueをbasicの意味で使うのは英語の影響によるもので、正規のフランス語とは考えられていないの。Basique !
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 3, 2020
凶器として用いられる刃物のことをarme blancheというわね。直訳すると「白い武器」だけど、武器といっても基本的に行政の許可なしに購入・所持できるものです。Attaque à l'arme blancheは「刃物による襲撃」ということ。ナイフ、刀剣、斧の他に、広くは矢、ブーメラン、石なども含みます。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 4, 2020
【今週の一曲】Arman Méliès – Riding with Death (2020) https://t.co/CvgLIczIOx (インスト曲)
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 28, 2020
Ézéchiel Pailhès – J'aimerais tant (2020) https://t.co/Ghr37Jbn2e エゼキエル・パイェスは1974年生まれのエレクトロポップアーティスト。サードアルバムOh !はヴィクトル・ユゴー、パブロ・ネルーダ、マルスリーン・デボルドヴァルモールなどの詩に曲をつけたものを収録している。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 28, 2020
Wejdene – Anissa (2020) https://t.co/GLAJLkgKW2 ウェジュデーヌはガキンチョR&B歌手で、2020年にこの曲がTikTokから火がついて大ヒットした。曲としては全く他愛のないもので、Tu hors de ma vueという破格のフランス語が興味を引く程度(horsをsorsにすると意味が通じる)。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 29, 2020
Clou – Comme au cinéma (2020) https://t.co/J8f9cvCmPz 女性フォーク歌手クルーことアンヌクレール・デュクードレーの待望のデビューアルバムOragesからの曲で、ヴァンサン・ドレルムがクリップの監督。繊細で品がよく、凜とした歌を聴かせる。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 30, 2020
Romain Humeau – Échos (2020) https://t.co/tRW2NKvKJy 1971年エクサンプロヴァンス生まれのロマン・ユモーはロックバンド、エッフェルの中心人物。ソロ活動も活発で、この曲は5枚目のソロアルバムのタイトル曲。フランスのロックの中では作曲センスが際立っている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 1, 2020
Orties – Plus putes que toutes les putes (2011) https://t.co/UeWFBw0QHs オルティーは双子姉妹によるデュオグループで、最初はゴシックロックをやっていたが後にラップに転じた。2016年に解散したが、片割れはアレクサンドラ・デッジの名前で作家として活動している。挑発のための挑発がよい。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 2, 2020
Peter Peter – Conversation (2020) https://t.co/3Dbi6v8AQX 1984年生まれのカナダのミュージシャン、ピーター・ピーターの4枚目のアルバムSuper Comédieから。前作はかなりエレクトロポップに近づいた作品だったが、デビュー当時のネオアコ風味のポップスに戻ってきた。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 3, 2020
Juliette Gréco – La javanaise https://t.co/jow2hVvi5M サンジェルマンデプレのミューズと呼ばれたジュリエット・グレコ(1927-2020)のためにセルジュ・ゲンズブールが書いた歌。発表は1963年だが、これは1972年のテレビ映像。Le javanaisは単語に(A)V(A)の音を挟み込む隠語のこと。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 4, 2020