RやLは有声音だけど、対立する無声音が存在しないので、特に破裂音の直後にあるときに無声化(dévoisement)することが多いわよ。たとえばquatreやsoupleなどのような位置においては無声化が頻繁に起こるわね。Je vous en prieのRも無声化することがあります。同じ音素でも音色がかなり変わるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 4, 2021
Ses ordres, s'il en a donnés, ne me sont pas parvenusというスタンダールの例文がLe Bon Usageに載っているわ。人称代名詞enが直接目的補語の場合、後続の過去分詞はs'il en a donnéという風に性数変化しないのが普通だけど、このような例が間違いだとは云えないとグレヴィスは云っているわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 5, 2021
フランスのフェミニストの政治家にMarlène Schiappaという人がいるわね。これはコルスの苗字なので、2017年に政府の一員になったときに「スキアパ」と報道されることがあったけど、本人が「フランス風にシアパと読む」と云ったのでシアパに統一されました。固有名詞の発音は難しいわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 6, 2021
SDGs(持続可能な開発目標)のことをフランス語ではobjectifs de développement durableというわよ。略称はODDになるけれど、この表現よりも単にdéveloppement durableということばの方が非常によく使われるわね。このdurable(持続可能な)という単語は一種の流行語ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 7, 2021
La situation empireは帝国と全く関係なくて、empirerはmauvaisの比較級pireから派生した「悪化する」という意味の自動詞よ。対義語のaméliorerはbonの比較級meilleurと通じるけど、こちらは他動詞です。だから「状況が改善する」はLa situation s'amélioreね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 8, 2021
マダガスカルの北にある島マイヨットMayotteはフランスの海外県の一つだけど、住民名はMahoraisというわよ。フランス語の島名はポルトガル語のMayottaから来ているけど、現地語シマオレでの島名Maoréから住民名が来ています。この島が県になったのはわりと最近のことで、2011年のこと。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 9, 2021
私の経験では、baignoireやpeignoirなどの発音が理解されなかったことがあるわ。Poignéeも理解されなかったことがあるので、きっとgnの音が苦手なのね。この[ɲ]の音はpanierの[nj]と違うので、唇を横に引いた[j]の音を出さないようにするのがいいのでしょうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 10, 2021
【今週の一曲】Population II – Ce n'est rêve (2020) https://t.co/fw1x0H9Wo5
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 4, 2021
Jean-Baptiste Soulard – Omble chevalier (2020) https://t.co/87zmxE6bKO フランスのアメリカーナグループ、パラティーヌのギタリストのソロデビューアルバム。レジノサンのJPナタフとのデュエット。ギターポップファンは一音目から熱狂でしょう。ニック・ドレイクファンらしい凝ったアレンジ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 4, 2021
Christophe Jenac – Bleu de Chine (1985) https://t.co/b3A1tHef0R 完全に忘れ去られた80年代キッチュ。当時の英国ニューウェイヴを思わせるサウンドとルックス。さながらフランスのハワード・ジョーンズといった感じ。適当な東洋オリエンタリズムもこの時代固有のものである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 5, 2021
Fabio Viscogliosi – Odyssée (2021) https://t.co/wP8C55xLv6 1968年生まれの作家・漫画家・ミュージシャンのファビオ・ヴィスコグリオジの2021年の新作アルバムCameraから。アニメーションはシュヴァルレックスのレミ・ポンセによるもの。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 6, 2021
Joseph d'Anvers – Esterel (2021) https://t.co/J3VoreLqZP 1980年にフランス中部のヌヴェールに生まれたジョゼフ・ダンヴェールの5枚目のアルバムDoppelgängerの先行曲。以前はフォークロック的なサウンドだったが、80年代風のエレクトロポップになっている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 7, 2021
Christie Laume – La musique et la danse (1967) https://t.co/o6wWVVqyiM 1942年生まれのクリスティー・ロームはギリシア系フランス人で、エディット・ピアフの最後の夫テオ・サラポの妹。歌手としての活動時期は66年から68年だけで、4枚だけEPを出している。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 8, 2021
Eddy de Pretto – Bateaux-mouches (2021) https://t.co/tGWTZWPHnG 1993年生まれの歌手エディ・ド・プレトは2018年にデビューアルバムCureを出したが、これはそれに続くセカンドアルバムの先行曲。ラップのように言葉数が多いヴォーカルが特徴である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 9, 2021
Indochine – Canary Bay (1985) https://t.co/Xp5yiGCr2J 1982年デビューのベテランロックグループ、アンドシーヌの大ヒットしたサードアルバム「3」収録のシングル曲で、女性の同性愛をテーマにした歌。公式クリップは存在しないが、これは当時のテレビ映像で、スイスの番組のもの。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 10, 2021