Œuvreを男性名詞として使う用例には、代表的なものとして建築用語のgros œuvre(躯体工事)、second œuvre(仕上げ工事)があるけど、他に錬金術における「錬金術の成功、賢者の石の発見」を意味するgrand œuvreもあるのよ。これを比喩的に芸術家の生涯を代表する「大作」の意味で用いることもあるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 22, 2021
子音Rは声帯を使って声を出す有声音だけど、BとP、DとTなどとは違って、対立する無声音のペアがないので、位置によって無声音化することがあるわね。強い位置(特に強勢音節の頭)では有声性を保つけれど、弱い位置(特に語末)では容易に無声音化します。この画像を参考にしてね。 pic.twitter.com/6tiOBo8pC4
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 23, 2021
「棍棒」のことはmassueといい、握り手よりも先端側が太くなっているものを指すわね。新体操(gymnastique rythmique)で使うのもmassueです。一方matraqueは「警棒」のこと。武器としては、前者は一発で仕留めるもので、後者はぽかぽか叩くイメージね。Matraquageはしつこい広告キャンペーン。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 24, 2021
Pour tout l’or du mondeは「たとえ世界中の黄金を全部くれるといわれても」ということで、否定表現を伴って「絶対に、何があろうと~しない」という強い否定に用いられるわ。この表現を踏まえたtout l’or deという言い回しをときどき見かけるけど、譲歩表現であって特に「黄金」を意味しないのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 25, 2021
「コロナウイルスに感染した(人)」という意味で形容詞・名詞として用いられる新語にcovidéがあるわよ。英語から来た略語をフランス語化した珍しい例だけど、あくまで俗語なので、新型コロナウイルス関連の新語を多く収録したプチラルースもプチロベールもこの単語は採録していません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 26, 2021
「大麦」のことをorgeといい、普通は女性名詞として用いるけれど、orge mondé(皮麦)とorge perlé(玉麦)という二つの熟語表現においてだけは男性名詞になるのよ。また、sucre d’orgeは一般に杖の形をした飴(キャンディーケイン)のことで、現代では大麦を使っていません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 27, 2021
Ostensibleとostentatoireはよく似ているけれど、前者は「目につくような」、後者は「見せびらかすような」という意味よ。無宗教でなければならないフランス公教育の現場においては、客観性を重んじて、signes religieux ostensibles「目につくような宗教の印」が禁止されているわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 28, 2021
【今週の一曲】Tessæ – Quelqu’un d’autre (2021) https://t.co/tsBYHZvzic
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 22, 2021
Larry – Double L ft. Leto (2021) https://t.co/Zrvc9vXqkT ラリーことアブデルマリック・ヤフヤウィは1998年ストラスブール生まれのラッパー。Petit princeはファーストアルバム。これはトラップのラッパー、レトをフィーチュアした歌で、題名は二人の頭文字をとったもの。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 22, 2021
Ninho – Elle m’a dit ft. Hamza by DJ Quick (2021) https://t.co/4iWpwNy2j7 ニーニョことウィリアム・ンゾバゾラは1996年エソンヌ県ロンジュモー生まれのコンゴ系ラッパー。ゴールドディスクが100枚以上の人気者。DJクイックのコンピレーション収録の歌で、ラッパー、ハムザをフィーチュア。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 23, 2021
Jo Wedin & Jean Felzine – La femme de l’année (2021) https://t.co/0NtLz0unnF ムスタングのジャン・フェルジンとスウェーデン人歌手ジョー・ウェディンによる男女デュオの2作目アルバムJo & Jeanから。レトロ感覚が楽しいデュオだが、今作は70年代風サウンドに挑戦している。♡
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 24, 2021
Léo Blomov – Effervescence programmée (2021) https://t.co/M4q5I1mNg3 ゴンチャロフの小説『オブローモフ』の主人公の名前をもじったレオ・ブローモフを名乗るアーティストのデビューアルバムCarpe noctem(その夜をつかめ)から。軽いユーモアを感じさせる良質のポップスである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 25, 2021
Ajar – Leçon (2021) https://t.co/5k9YHoaJZG アジャールはマルセイユ出身のラッパーで、アーティスト名を小説家ロマン・ガリの別名エミール・アジャールからとっている。6曲入りのデビューEP、Manoir(お屋敷)から。この曲はギターが印象的なローファイサウンドの歌もの。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 26, 2021
Nicolas Paugam – L’homme heureux ft. JP Nataf (2021) https://t.co/fjAzViIB5n ニコラ・ポーガムは1970年生まれのミュージシャンで、ごく一部で評価が高いが、今も知る人ぞ知る存在にとどまっている。これはレジノサンのJP・ナタフをゲストに迎えた一曲。
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Diam’s – La boulette (2006) https://t.co/60D3VMNwUF フランスの女性ラッパーとして最も成功したディアムスことメラニー・ジョルジアード(フランス語風の読み方)は1980年キプロスのニコシア生まれ。2012年にイスラム教に改宗して引退し、今はサウジアラビアに住んでいると伝えられている。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 28, 2021