Aucunementやnullementなどの副詞はneとともに用いるけど、rarementはこれとは別でneを伴わないのよ。On n'a nullement envie de le faire(そうしたいと全く思わない)に対し、On a rarement vu un homme aussi stupide(こんなに馬鹿な男は滅多に見たことがない)のような言い方をするの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 25, 2022
「反動的な」という意味の形容詞、および「反動主義者」の意味の名詞はréactionnaireで、話しことばではよくréacと略されるわね。男性名詞réacteurは現代フランス語では「反応装置」を意味する科学用語で、特に原子炉を連想させるけど、19世紀には「反動主義者」の意味で使われていたそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 26, 2022
フランスの郵便番号は5桁で、最初の二桁が県番号なの(海外県は3桁)。県番号はほぼアルファベ順で、たとえばオード県(Aude)は11番。この県の県庁所在地カルカソンヌの郵便番号は000をつけた11000、県内で二番目に重要な町ナルボンヌ近辺の郵便番号は100をつけた11100なのよ。興味がわいたかしら?
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 27, 2022
Recoursは「最後の手段」という意味で、これとよく似たsecoursは「救助」ということよ。どちらにも助けを求める意味があるけれど、後者は深刻な状況から救うことに用うのに対し、前者にはそのニュアンスがないわ。また、動詞recourir àは「助けを求める」で、secourirは「救助する」で、立場が逆ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 28, 2022
Sで始まる動詞に接頭辞re-をつけたときにSが二つになるもので、このEが/ə/の音を保つものには、ressaigner、ressaisir、ressauter、ressembler、ressemeler、ressemer、ressentir、resserrer、resservir、ressortir、ressouder、ressouvenirなどがあるわ。RessurgirはSが一つの場合もあるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 29, 2022
フランス語で「ブレーキ」のことをfreinというけど、このことばの原義は馬の口に噛ませる「轡」よ。現代フランス語で「轡」はmorsです。「ブレーキをかける」という意味の動詞はfreinerだけど、なぜかこれに接頭辞re-をつけた動詞の綴りはrefréner(「(感情など)を抑える」)になるの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 30, 2022
Refuserという動詞は後ろに不定詞を伴って「~することを拒む」というときにdeを用いるけど(Je refuse d'obéir)、代名動詞になるとdeではなくてàを使うのよ(Il se refuse à envisager la réalité)。代名動詞の方もだいたい同じ意味だけど、「~することを自らに禁じる」というニュアンスが入るわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 1, 2022
【今週の一曲】Iliona – Garçon manqué (2022) https://t.co/0AlOfrkxDo
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 25, 2022
Courcheval – Labeur (2022) https://t.co/W89FlfcRTb ロシアのオルガルヒがお得意さんのフランスのスキー場、クールシュヴェルかと思ってよく見るとクールシュヴァルだった。サンプリングのコラージュで音楽をつくっているそうだが、全くそれを感じさせない自然さ。デビューアルバムGymkhanaから。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 25, 2022
Mafia K'1 Fry – Pour ceux (2003) https://t.co/lhwrEXw6nL マフィア・カンフリは主に2000年代に活動したラッパー集団で、名前はafricainの逆さことば。2003年のデビューアルバムLa cerise sur le ghettoから。ソロでもヒットを飛ばしていたローフや113のリムカなどが参加している。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 26, 2022
Cléa Vincent – Xela (2022) https://t.co/GdMg3YXwkO クレア・ヴァンサンは1985年パリ生まれのミュージシャン。2017年から続くEPシリーズ、Tropi-Cléaの3枚目から。ボサノヴァ調の凝ったメロディーの歌で、ホーンセクションがいいアクセントになっている。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 27, 2022
Astéréotypie – Aucun mec ne ressemble à Brad Pitt dans la Drôme (2022) https://t.co/M6r5vJbqTC アステレオティピー(反ステレオタイプ)は自閉症者の教育施設から生まれたグループで、これは「ドローム県にブラッド・ピット似の男はいない」という歌。ノイジーなロックに乗せた語りが面白い。♡
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 28, 2022
Lunatic – Pas l'temps pour les regrets (2000) https://t.co/otaxnNaQUz ルナティックはオードセーヌ県のラッパー二人組で、メンバーはブーバとアリだった。これは唯一のオリジナルアルバムMauvais œilの収録曲。印象的なストリングスのサンプリングはファイルーズの有名曲Zahrat al-mada'enから。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 29, 2022
Youssoupha – Zaïrois (2022) https://t.co/GlbmHpoyOw ユスファ・マビキは1979年キンシャサ生まれのラッパー。有名なミュージシャン、タブー・レー・ロシュローの息子である。これはザイールに生まれた自らのアイデンティティーを問う歌で、アルバムNeptune Terminus : Originesの収録曲。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 30, 2022
TC Matic – Elle adore le noir (pour sortir le soir) (1985) https://t.co/gjOFeYq82f ベルギーの歌手、アルノーは1949年オステンデ生まれで、2022年に亡くなった。これは80年代に彼が組んでいたグループ、TCマティックのラストアルバムYé Yéの収録曲。この後ソロで活動することになる。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 1, 2022